キャリアガイダンス編集長コラム

<編集長コラム> その場に行くことの意味


7月8月飛び回りました。今回はその内容ではなくいま思うことを・・・

 講演や取材でいろいろなところにおじゃまさせていただいたこの夏。持ち帰り資料の山を前に、せっかくのインプットがまだ本物のインプットになっていない自覚が大ありでそのことが少しストレスです。

 それでも、そうかーと気づいたり納得したり驚いたり、会の雰囲気を肌で感じて感激したり疑問をもったり、お会いした方のファンになったり、この先生とは合わない!と思ったり(すみません)、その場に行くことにはほかに変えられない意味がありますね。

 編集の仕事ってなんらかのインプットで啓示を受けた(大げさですがそうなんです)テーマや事象を五感で確かめにいって、ほんとはこうなんですよーと読者の方に一番いい姿でアウトプットすることだと思っています。

 さて、高校生のインプット状況はどうなっているでしょう。進路選択の前提としてぜったいに欠かせない「情報収集」と「情報活用」。日本の高校生はデシタル読解力もプリント読解力も世界4位ということですから、調べるスキルはとても高いようです。でもそこで得た情報を活用できているでしょうか。そしてそういうインプットだけでよいのかな。

 以前取材したあるPBL(プロジェクトベースドラーニング)では、情報源を「インターネット」プラス「生身の人間」の二つを必須、と規定していました。現代の利器で調べられるところまで調べる。プラス必ずコミュニケーションをし、自分の五感で確かめること。それが組み合わさってこそ課題や展望が見えてくるからと。

 進学先研究も調べ学習と学校見学が両輪ですよね。

 10月15日、WEB上で開かれる進学相談会http://shingakunet.com/sg/live/。交通費をかけずに大学の先生や大学生の話が聞けます。質問するなどコミュニケーションが可能です。ネットと生身が融合した取り組みです。

 これからはこういった形も「その場に行くこと」に含まれていくでしょう。こういう経験をまずはもってほしい。もちろん自分の進路にその後高校生たちがどう生かしていくかが重要ですが。

 わたしのインプット活動も本物にしなければ・・・。こちらは交通費をかけておりますので(汗)。

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【profile】

角田浩子(つのだ・ひろこ)●1958年神奈川県生まれ。1981年東京大学教育学部教育心理学科卒業。同年株式会社リクルート入社、出版部配属。高校進路指導の専門誌「キャリアガイダンス」編集、高等教育機関の学校経営専門誌「リクルートカレッジマネジメント」編集を経て、98年4月より「キャリアガイダンス」編集長。全国の高校で取材・講演多数