進路指導・私の工夫

【進路指導・私の工夫】個別指導の際、「やりたいことがわからない」生徒がいた時

職業や学問内容を具体的に“突きつける”

部活動や趣味などの観点から、具体的な職業や学問内容などを提示して“突きつけて”います。基本的に生徒というものは、とりわけこういった生徒たちは、選択する機会をぶつけてやらないと動き出さないことが多いのではないでしょうか。[愛知]

 

「やりたくないこと」から考えさせる

「やりたくないこと」から考えさせています。何か直接的に体感できる強烈な体験があると、たいがい何かを考えるものですが……。それがない生徒は確かに最近増えているので、難しい問題です。[神奈川]

 

小・中学生の頃の興味を具体的にひも解いていく

まずは小学生や中学生の頃に考えていたことを聞き、職業研究の冊子を使い、関連する職業について興味の具合をひも解いて少しずつ絞り込んでいきます。また、興味のあることを学部学科案内から学問分野にひも解き、学ぶ目標を設定していきます。じっくり話すので時間はかかりますが。[兵庫]

 

自分や過去の生徒の様子を話す

自分が生徒たちと同じ年代の頃、進路や将来の目標をどのように考えていたかを話すと、個別指導が進む場合があります。また、過去に担任した生徒や相談を受けた生徒の卒業後の様子を話すと、かなりの生徒は関心をもって聞いています。[東京]

 

学校説明会や体験入学に行かせる

少しでも興味があることを挙げさせ、専門学校等の説明会や体験入学に行って、具体的な仕事のイメージを持たせるように指導しています。また、1年次と2年次に実施している進路適性検査の結果を「進路カード」に記録させていますので、それを見せて、どのような仕事や学問に適性があるのかを確認させています。[千葉]

 

「わからないは普通」と指摘。「何ができるか」を話し合う

高校生の頃から明確な目標を持っているような生徒は、一見素晴らしいように感じてしまいますが、自分の学力や保護者の経済力の問題などによって「妥協」していたり、その仕事の内容を本当に理解していない生徒も多いように思います。「やりたいことがわからない」という生徒には「それが普通だ」と言い、「何がやりたいかではなく、今の自分なら何ができるか」を話し合います。その上で、その中から妥協して探すか、それがイヤなら無理を承知で努力し、選択の幅を広げるしかないことを理解させるべきだと思っています。[北海道]

 

自分自身の視野を広げさせる

とにかく、テレビでも書物でもいいので、自分自身の視野を広げるように指導します。社会のいろいろな仕事に目を向けることで世界観や職業観を広げることが大切では。[北海道]

 

身近な質問をしながら職業的な関心に導く

具体的に、どんなことをしているときが楽しくて、自分らしく感じるかとか、得意なモノは何か、趣味は何かなど身近な質問をしながら、職業的な関心に導いていきます。[東京]

 

幅広い勉強の必要性を教える

幅広く勉強しておくことが将来のために必要であることを教えます。[福岡]

 

ビデオや本、ネットの活用を勧める

ビデオや本やインターネットで興味を持てることを探すようにアドバイスします。また、ジョブカフェの利用も勧めます。[島根]

 

学校の図書館で本や新聞を読ませる

学校の図書館で、いろいろな本・雑誌・新聞を読ませます。生徒は、少しは反応します。[新潟]

 

汎用性の高い学部学科や「とりあえず進路選択」も伝える

本人の興味の方向を聞き出し、少しでも関係のある進路先を探っていきます。その際、関連は多少薄くても汎用性の高そうな学部学科を薦めると思います。将来的に選択肢の多い進路のほうが後悔が少ないだろうから。興味関心のある分野を見つけられない生徒には、「とりあえずの進路選択」を伝えます。大学は就職予備校ではないので、大学で学ぶうちに興味の方向付けや社会適応力もついていくのではと期待し、良い意味でモラトリアムの時期を活用してほしいと思っています。[北海道]

 

「カウンセリング・マインド」で好きなことや興味を傾聴する

興味・関心を掘り起こすため、「カウンセリング・マインド」をもって「好きなこと」「興味を持てること」から傾聴していきます。[三重]

 

個性に合う仕事や趣味を具体的に提案する

こちらから見た生徒の個性に従って、合うと思える仕事や趣味を具体的に提案します。また、職業や趣味について知ることができるテレビ番組を紹介します。[山梨]

 

現在の興味をもとに選択肢を提示する

将来につながらないとしても、現在好きだったり、興味を持っていることを聞き出して、多少なりともそこから考えられる選択肢を提示します。[東京]

 

1つの興味から少しずつ広げる

どんなことに興味・関心があるかを聞き、何か1つでもあったら、それを少しずつ広げていきます。「気になる職業はある?」などの聞き方もあると思います。[静岡]

 

小さい頃の夢を聞く

小さい頃の夢を聞きます。どうしてもイヤなことは何か、我慢できることとできないことは何かを聞きます。[香川]

 

やりたくないことを考えさせる

やりたくないこと、これだけは絶対にいやなことを考えさせます。こちらからいくつか例示することもあります。[東京]

 

今までの体験を整理させる

今まで頑張ってきたことを具体的に書かせます。そして今までの体験を整理し、今後の進むべき道についての具体的な案を一つに絞らず一緒に考えます。[島根]

 

好きなことに立ち返る

卒業生の事例などを取り上げて説明します。また、小さいときには何か好きなことがあったはずなので、原点に立ち返り、その好きなことを将来に向けてどう実現させるかを考えていきます。[兵庫]

 

適性検査の結果を校内活動に結びつけ役割分担

適性検査を実施し、その結果を学校内の活動(文化祭やクラスの係などに)に結びつけて役割を分担します。その仕事をやってみてどうだったかで、自分に向いている分野かどうか検証します。適性検査は、校内にあるどのような仕事が自分に向いているのかを知るきっかけにもなると思います。[静岡]

 

適性について客観データを基に話をする

適性検査の結果を活用します。自分に見えていない適性について、客観データに基づいて話をすると、素直に受け入れてくれることもあります。[静岡]

 

やろうと思えば何でもできることを話す

人はやろうと思えば何でもできることを話し、やりたくないことを挙げさせて自分が多くのことができることを自覚させた上で、適性検査などの結果と合わせてゆっくりと探すよう指導します。[茨城]

 

オープンキャンパスや学校説明会に参加させる

オープンキャンパスや学校説明会などにはとにかく参加するように話しています。また、各面談で「どんな突拍子もないことでもよいので、やりたいことを言いなさい」と話すようにしています。[長野]

 

オープンキャンパスに行くよう勧める

オープンキャンパスに行くよう勧めます。といっても、急がせても納得のいく答えは出ないでしょうから、面談したり、普段からその生徒と話すよう心がけます。[東京]

 

身近な職業人にアンケートさせる

保護者など身近な職業人に「どんな仕事をしているか」「なぜその仕事を選んだのか」などのアンケートをとらせます。また『14歳のハローワーク』などの職業紹介本や、学部学科の内容が書かれている冊子などを読ませます。インターンシップなどにも参加させます。[宮城]

 

先輩や企業担当者の講演会を実施

先輩を呼んでの講演会および企業の就職担当者による講演会を実施します。また、商業科の生徒には、百貨店における現場実習により、自己理解ができるよう指導しました。[埼玉]

 

興味のある学問勉強のために大学を選ばせる

教養を身につけるために大学へ行くのであるから、将来の目標がないから進路が決まらないと考える必要はないと思います。大学の4年間は将来を考えるための猶予期間。将来のことが決まっていないなら、今興味のある学問を勉強するために大学を選べばよいと思います。[静岡]

 

勉強や部活、目の前にあることを懸命に

取りあえず、目の前にある勉強や部活を一生懸命やることも大切なことです。[岐阜]

 

「何のために生きたいのか」もがき考えさせる

好きなことや目標がはっきりしないのは、高校生(特に低学年)には当たり前と自覚させ、「夢よりも何のために生きたいのか、もがいて考えろ」としばらく突き放します。その上で、何か考えたか? と忘れたころに聞きます。[静岡]

 

とりあえず何かをやることも必要

「やりたいことが見つからない」ことは、別に特殊な状況ではなく当たり前のことだし、多くの人が経験していること。モラトリアムの時期があることも人生にとっては大切です。一方、とりあえず(無目的でも)何かをやってみることも必要。そうすると意外に面白いかもしれないと話します。[北海道]

 

「やりたいことがない」と否定する先入観を取ることが最重要課題

仕事をし続けることでやりがいのある仕事にたどり着けるのであり、入職前から「やりたいこと」を見つけなければならないという進路指導の“テーゼ”は、フリーターやニートを増やすだけ。生徒の気持ちの中にある「やりたいことを見つけられない自分はダメな人間」といった先入観を取ってやることが最重要課題だと思います。[北海道]

 

「なくて当然」から始め、新しいことに一歩踏み出す助言<

「やりたいことなど、なくて当然」というところから始めます。目標がないのは、自分の世界が広がっておらず、停滞しているから。まずは何か新しいことや今までできていなかったことに一歩踏み出してみるようにアドバイスします。[東京]

 

担任面談で悩みや夢について聞く

基本的には、担任面談でどんなことに悩んでいるのか、どのような気持ちで高校に入学したのか、小さいころの夢などを聞きます。その話の中で、本人の意志、親の願い、前向きな考え方について賛同してあげます。[京都]

 

物理的、具体的制限示し本人に模索させるしかない

こちらから何かを与えても仕方がありません。個人面談の中で物理的・具体的な制限を示しつつ、本人に模索させるしかないと思います。[東京]

 

「やりたいこと」を少しでもつかむ

カウンセリングを通して、生徒の「やりたいこと」を少しでもつかみます。そして得た情報をもとに、「オープンキャンパスに参加してみよう」など具体的な行動をとるよう勧めてみます。[愛知]

 

生徒との対話で探す小さな糸口を基に個別面談

ほとんど個別相談で対処します。常に生徒との対話を行うことで、生徒の小さな糸口を探し出し、それをもとに個別相談に持ち込みます。また、養護教諭とも連絡を密にし、生徒の相談事項を確認し、場合によっては養護教諭から個別相談を勧めてもらいます。[福岡]

 

進学後に学問探究の中でゆっくり探せばいいと指導する

やりたいことがわからない場合は、なるべく進学、しかも汎用性の高い大学などへの進学を勧めます。「現在学んでいる教科の中で希望・関心のあることは」という切り口から学部などの選定を促し、進学後、学問を進める中でゆっくり探せばいいという指導を行います。[群馬]

 

生徒の家庭状況を知る

十分な愛情を受けないで育った場合や、愛情を受けていることを感じられない場合、「自分の人生はつまらない」「やりたいことがない」と言う生徒が多いようです。そこで、生徒の家庭状況を知ることや、親や兄弟に対してどのような感情をもっているかを確認。そこに原因があれば、どこまで家庭環境に介入するかを検討し、担任や学年主任と対応してきました。[東京]

 

何気ない話の中で再考を勧める

個別面談に限らず、放課後等での複数の生徒との何気ない将来の話の中で、他人の考えや自分が昔なりたかったことなどを参考に、もう一度考えることを勧めたりしています。個人面談では、例えばAは……という形で話をして参考にしてもらうようにしています。[新潟]

 

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(初出日:2006.9.25)