進路指導・私の工夫

【進路指導・私の工夫】個別指導の際、「意欲がない」「人の意見を聞かない」生徒がいたとき

「意欲がない」生徒がいたとき

家庭事情、保護者の意見、勉強… 特に意欲のもてない理由を調べる

>特に意欲の持てない理由を調べてみます。例えば、家庭の事情、保護者の意見、勉強でつまずいていないかなど。こちらが、このままではいけないと少しでも感じたら、まず1つのことを着実にできるように数度に分けて話していきます。そして、日頃から声かけをしていくことが大切だと思っています。[兵庫]

 

あえてクラスでは突き放し個人面談でフォローする

生徒には「自分の進路に関心がない者に、他人は関心を持たない」といつも言っています。そのかわり、どんなに厳しい進路でも、努力する者にはできる限りの援助を与えるとも言います。「クラスで進路が決まらない生徒がいても、自分はまったく困らない」などと突き放した発言をした上で、個人面談では「普段の○○を見ていると、自分自身のことをきちんと考えているように感じるけど」と言います。どんな生徒でも夢見るような自分の将来を想像するのが若者なのではないかと僕は思うのですが。[北海道]

 

自分が役に立つことを知る機会を与える

「仕事=役割」のないことほどつまらないことはなく、逆に役割を持って当たると物事は楽しくなると思います。何もやることがない人は、存在価値がなく自信も持てなくなるもの。なかなか難しいことですが、人を喜ばせるようなことをさせるなど、自分が役に立つことを知る機会を与えるようにしています。[静岡]

 

 

「人の意見を聞かない」生徒がいたとき

具体的な数値を示して説得す

ある程度の信頼関係が成立していることが前提ですが、具体的な数値を示します。同程度の成績だった生徒がどのような結果だったか、過去の蓄積データで示すことが何よりも雄弁な説得となります。そこから先をどうするかは本人の問題です。[東京]

 

進路への意志があれば実現方法を一緒に考える

周囲の意見を聞かないだけで、本人の進路に対する意志があるのであれば、それを実現するにはどうしたらよいか、方法を確認しながら一緒に考えます。本人には本人なりの論理があると思うので、その論理を確認し、破綻しているところを一緒に考えてみるのです。最終的には、本人が何か気づくまでサポートします。[福島]

 

あきらめさせるのではなく失敗の次を考えさせる

学力的に裏づけのない志望をしている生徒には、合格した生徒の成績(校内のテストや模擬試験など)を伝え、あきらめさせるのではなく、うまくいかなかったときの次を考えるような指示を行います。先生の意見を聞かない生徒には、失敗した先輩の例(女子生徒・保護者ともに意見を聞かず、入学してみたら同級生に女子はいなく、留学生ばかりで半年で退学した、というケース)を話すと興味を示しました。[静岡]

 

 

「意欲がない」生徒がいたとき

意欲がわかない理由を探る

意欲がわかない理由を探る必要があります。クラスメイト、家庭、部活動など何か日常の中に大きな問題を抱えているかもしれないので。[東京]

 

原因を探り少しの意欲に着目する

カウンセリングを通して、関心ややる気がない原因を探り、指導・対応をします。また、マイナス面ばかりに目を向けず、少しでも関心や意欲がある部分に着目して、具体的な行動を促すようにしたいものです。[愛知]

 

色々な分野の情報や活動に自分から接近させる

やりたいことがわからない生徒と同じく、自分から色々な分野の情報や活動に接近させて、自分の中から興味や関心のあることが出てくるように促すしかないのではないでしょうか。[石川]

 

生徒の目覚めを待ちの姿勢で臨む

基本的には待ちの姿勢で臨みます。動機を与える努力はしますが、生徒の目覚めを待つようにします。[福岡]

 

様々な面談を通じて目的意識を持たせる

進路指導担当者との面談、保護者を交えての面談、担任との面談などを通じて目的意識を持たせるよう努力をしています。それでも意欲のわかない生徒には、自分で考えろと保護者と本人を突き放します。[埼玉]

 

意欲のなかった先輩の成功・失敗例を話す

「進路について何か考えたことがある?(思いつくことでかまわないから)」と問いかけてみます。意欲のないことを否定せず、意欲のなかった先輩で、成功した人と失敗した人の例を何人か出し、生徒の考えを少しでも引き出します。迷いを相談しやすい雰囲気を作ることが大切だと思います。[静岡]

 

保護者も交えて指導

時間はかかると思いますが、少しずつ保護者も交えて目標を持たせるように指導します。[北海道]

 

本人の良い点をほめる

将来につながるであろう、本人の良い点を見つけてほめるようにしています。[山梨]

 

他人より劣ってないと現状を伝える

やりたいことがわからない生徒と基本的には同じで、意欲が持てない現状が他の人より劣っているとか、目的ややる気があることが当たり前ではないということを伝えます。[北海道]

 

仕事の意義、社会とのつながり、仕事の意義、社会とのつながり、
HRでことあるごとに話すHRでことあるごとに話す

入学時に「目標は、あなた方の進路を考えることである」と話しています。また、LHRやSHRでことあるごとに仕事の意義や社会とのつながりについて話をしていました。[長野]

 

役に立てる場面を普段からつくる

個別指導というより、普段のクラス経営などで、意識的にそういう生徒が役に立てる場面や活躍できる場面をつくります。あとは学級通信などでいろんな人の生き方を紹介したり。面談では、「意欲がどうであろうと時間が来たら選ばないといけない」などと言うしかないのでは。[京都]

 

夢と現実のギャップを埋める

「人(保護者や兄弟)は何のために仕事をするのか」という考えを聞いてみます。意欲のない原因の一つに、夢と現実(実力)のギャップというのもあるのかも知れません。本当は夢があるのだが、今の自分を振り返ると口にするのが恥ずかしい、とか。本来我々が行わなければならない仕事は、そのギャップを埋めることであるように思うので、大きな課題であると思います。[北海道]

 

体験談・失敗談など卒業生に語ってもらう

可能な限り、卒業生に来校してもらい、体験談・失敗談など何でも語ってもらいます。生徒は、興味・関心を持って聞いてくれます。[新潟]

 

同様なタイプの先輩の事例を話す

その生徒が知っている、同じようなタイプの先輩の話が刺激になると思います。「あの先輩もなんだかんだ言っても、それなりに考えて頑張っていたんだ」と思わせる事例がいいですね。[愛知]

 

卒業生の進路状況、進路指導部資料を手がかりに

担任面談では、なかなか具体的な内容が出てこないときには、卒業生の進路状況、進路指導部の資料などを手がかりにきっかけをつかむようにしています。[京都]

 

クラスや学年全体の意識を高揚させる

まず、1~3年次のキャリア教育を指導の重点に置き、生徒に多くのキャリアの方向性があることを認識させます。そして、クラスもしくは学年全体を進路に向けて高揚させ、意欲のない生徒を少数派にする、という方法をここ数年やってきました。[岐阜]

 

資格・能力・「力」 、必要性に気付かせる

まずは、やりたいことがわからない生徒を掘り起こします。そのために、どんな資格・能力・「力」が必要かを気付かせていきます。[三重]

 

大会参加や資格取得をアドバイス

何かの大会への参加や資格取得などのアドバイスをします。[島根]

 

様々な経験をさせながらゆっくりと考えさせる

将来どうするか考えることは重要だということを説明し、その後は、様々な経験をさせながらゆっくりと考えさせます。[茨城]

 

現実逃避の生徒の先を照らす

永遠の課題です。ただ、どう動く必要があるべきなのかがわからずに現実逃避している生徒には、先を照らしてやる必要があると思っています。[北海道]

 

 

「人の意見を聞かない」生徒がいたとき

まず認めて考えを共有する

それはそれでまず認めてやることが必要でしょう。子どもの考えを一度共有しないと先には進みません。また、時間が解決する場合もあり、大人の介入が事態を悪化させることの方が経験的に多いように思います。[北海道]

 

関係のないことでもまずは話をする

正直言うと、「自分は~~にします」と言ってくる生徒には、何を言っても無駄なときもあって困ることが多いです。既に自分で結論を出して単に報告だけをしにくる生徒は、聞く耳を持たない場合も多いですね。とは言え、一見無駄な話でもどこでどう役に立つのかわからないので、相談に乗るというよりも、まずは全く関係のないことも含めて話をします。[北海道]

 

不安感をあおるよう あえて個別に話をする

あえてその生徒の進路に関する不安感をあおるような事項を個別に話します。この場合も事前に担任や養護教諭と打ち合わせを行っておきます。そして、進路指導室に来訪するように仕向けます。[福岡]

 

客観的に状況を説明する

客観的に状況を説明してあげるしかないでしょう。こういう生徒に限って、まずい結果になると「教えてくれなかった、知らなかった」などと公然と言うものです。[静岡]

 

テストや先輩の体験客観的な視点で指導

模擬試験の結果や先輩の体験談などを紹介し、客観的な視点から自己を見つめるように指導します。[北海道]

 

意地を張る場合は激励する

現実的なデータなどで攻めてみます。それでも意地を張る場合は、見込みがあるので激励します。[山梨]

 

論拠を説明させる

模試のデータなど、客観的なものを示します。そして、自分はなぜ大丈夫だと思えているのか、説明させます。[宮城]

 

5年・10年後の自分をイメージさせる

5年後の自分、10年後の自分をイメージさせ、具体的に「それにつながるための現在の自分のすべきこと」に気づかせます。[三重]

 

実力的な難しさ理解できるよう丁寧に指導する

「自分の実力を認めたくない」とか「怖い」という感情があるので、何か一つ特定の教科などをとりあえずやらせ、実力的に難しいものを理解できるように丁寧に指導していきます。わかったことに自信を持てたらいくつか同じことを行い、ある程度自分を知るように促します。その次に、とりあえず具体的な志望を設定し、自発的にもう少し現実味をもったものに向かわせていきます。定期考査や模試のあとに声かけをするとよいでしょう。[兵庫]

 

今やるべき事に取り組むことを自覚させる

学年部長や進路指導部長の力を借りながら、本人の実力を認識させます。指導に従わないことが発生したら、生徒指導部長の力を借りる必要があるかもしれません。学年によっても対処方法は変わってくると思います。補習、学習合宿、模試などで将来の目標は変化するにせよ、今やるべき事にはきちんと取り組まなければならないと自覚させることが大切と考えます。[京都]

 

同じ目にあわせたくない」と伝える

必ずどこかで聞く耳を持っているはずという気持ちでアドバイスをします。同様の事例を持ち出すのです。殺し言葉は「おまえを同じような目にあわせたくない」。[岐阜]

 

目標達成までの過程、不足する面を整理させる

進路目標達成までの過程を再確認させ、現実の自分とのギャップを認識させます。また、足りないことやなすべきことを改めて整理させます。[愛知]

 

卒業生や教育実習生外部の力を借りる

OG、OBが卒業生進路ガイダンスを実施しているので、参加させるようにします。教育実習生がいる間に話をさせてみる、など外部の力を借ります。[東京]

 

専門学校の先生に話をしてもらう

教員だけでなく、実際それに携わっているような専門学校の先生などに話をしてもらい、意識の改革を図るよう努力します。しかし、最終的には生徒と保護者の考えによるでしょう。[茨城]

 

待ちの姿勢で基本的に臨む

基本的には待ちの姿勢で臨みます。周囲に迷惑をかける生徒には厳しく指導します。[福岡]

 

無理に説得しない

無理に説得をしないことが大切です。なるべく本人が決めたように仕向ける形で模試を受けさせたり、体験入学させます。[長野]

 

最終的には自己責任に委ねる

最終的には自己責任でよいと思っています。進路指導は決めてあげることではなく、どのようなシチュエーションでも自分で決める能力を育てることが私なりのテーマです。学校教育は抱え込むことではないと思い始めています。あくまでも伴走者のイメージですね。[北海道]

 

「おまえには無理だと思う」とあえて伝える

可能性がない場合はしっかりと理屈で説明しますが、自分の感覚で「この子はこの仕事に向いていないからやめさせよう」とはしません。もちろん口でははっきり「おまえには無理だと思うけどね」とは言います。ちくしょーと思ってがんばってくれればそれでいいですし。若いうちから人の言うことを素直にハイハイ聞くような生徒はきっと大物にはならないように思いますから[北海道]

 

「自分の人生に責任を」とだけ伝える

「将来後悔するのは情けない。自分で自分の人生に責任をとれるように」とだけ伝えます。それ以上のことはできません。[東京]

 

アルバイトを体験させる

可能な限り、夏休みにアルバイトを体験させます。各家庭や祖父母の家で、お手伝いさせます。生徒は、少しは考えかたを変えてきます。[新潟]

 

進路指導、私の工夫に戻る


(初出日:2006.10.23)