進路指導・私の工夫

【進路指導・私の工夫】校内で新しいことを始めようと思った時、ほかの先生方に協力してもらう方法

目的を明確にし、伝える

新しいことを始めると、生徒たちにどのような教育効果が上がるかを、しっかりと説明して、理解してもらうよう努力する。唐突に話を持ちかけても、その先生も忙しいので協力は難しい。日ごろから人間関係を作っておくことが重要です。(兵庫県)

「何のために」が大事です。「生徒のため」ということが明確で、普段から生徒思いな先生の動きに対しては自分自身なんでも協力しようと思います。一方、「自分のため(保身とか上の立場に気にいってもらいたいとか)」の先生に対しては、それが管理職で業務命令でも、なかなか協力する気になかなかなれません。(京都府)

組織の正攻法、会議に挙げる

未来構想委員会に提案、検討してもらってから職員会議に提案、審議してもらいます。昔に比べると先生方が「変わらなければ」という感じが強くなったので協力が得られやすくなったように思います。(大阪府)

職場全体で問題を「共有」してもらうために、あえて朝の職員打ち合わせの時に問題提起し、その後、関連部署のチーフの所に行って発言の趣旨を説明し、理解と協力をお願いする。管理職にも同様に説明し、理解を求める。かなり唐突なやり方なので、本当に改善してほしい事案がある時にのみ用います。(千葉県)

最近は「研究開発」のような分掌を置く学校が多いので、そこに入って声を挙げていくのも方法かと思います。(神奈川県)

毎度正攻法で会議でぶち上げ、玉砕してます…(青森県)

根回し成功術

・まずは1対1で、インフォーマルな場で(食事時など)、重い「協力へのお願い」ではなく、軽い「相談」という形で話をする。
・スタートアップのミーティングは、できるだけ短時間で、何か書いたり考えたりを強制せず、座っているだけでも参加していることになるような状態で開催する。色々と言いたいことが出そうな状態にしつつも、あえてその場で意見は求めず、個別の相談や、あるいは机の上やメールに後でアンケートを送り、意見を伺う。
・ミーティングで全体に渡したり、メールの一斉送信をするより、個別に行う方が返信率が高いです(2回目のミーティングで、すべての意見を共有する。できれば名前付きで)。
・事前に相談をした相手の名前は、許可があれば「~さんにアドバイスをいただいて検討した結果…」などと名前を出させてもらい、中心メンバーとして位置付けてしまう。
・もちろんミーティングの日時は相手の都合を聞いて合わせる。
小賢しい手段に思われるかもしれませんが、「誰でも良いうちの一人」と相手に思わせず、「ぜひ参加してもらいたい人」と思ってもらえるような扱いをするのは礼儀だと考えています。(東京都)

・反対しそうな先生を説得しておく(負担があまりないことを強調する)。
・有利になるデータを収集しておく。
・生徒が望んでいることを、ことさら強調する。
・多くの先生と対話を持ち自分の思いを伝える。
・ゲリラ式に自分の授業やLHR、総合的な学習、委員会などで実践し生徒が変わっていく姿を見せたり、便りとして先生方に広報する。(福岡県)

出来る限り、企画案段階で趣旨を個別に丁寧に先生方に話し、アイデアなどを汲み上げ、企画案に反映させる努力を地道に実践すれば、実現できる。(大阪府)

なるべく早い時期から情報や計画を出し、意見を聞くこと。直前になっての提案は、反発を招くことが多い。自分自身は段取りが悪く、提案が遅くなり、反対意見をもらうことが多い。ただ、ごり押しはせず、丁寧に再検討・再提案を行うようにしている。(埼玉県)

事前に飲み会とかで根回しする。(富山県)

まず話を持ちかける人は…?

●まずは若手に!派

若くてパワーがみなぎっている後輩教員から説得して、賛同者を増やしていく。教科や学年、グループの小さな集団で意見を述べておき、最後に職員会議の大集団で意見を述べるようにすると意外とすんなりいくケースが多いです。 (神奈川県)

あまりうまくいっていませんが、とにかく若手を集め、研修などに出かけて一緒に楽しむことを心がけています。少々無理やりなところもありますが、若い人の力を使わないと新しいことはなかなかできない環境的な問題があることは確かです。
保守的というか、世の中の流れをあまり意識していない人が多いと感じます。 (東京都)

うまい人は、若手と一緒にいろんなことをしたり、若手に働きかけている人ですね。年寄りは、どうしても動きませんから。(大阪府)

●ベテラン・難色を示しそうな人・賛同してくれそうな人…

部長・主任といった先生に、あらかじめ炉端談話的になんとなく話をして、感触をつかみます。特に話をするのはその新しい企画に難色を示しそうな部署の先生です。(北海道)

興味がありそうな教員・分掌・教科等にプランを話し、共感を得られれば実行段階に移ります。(神奈川県)

新たな取り組みに賛同してくれる先生を一人でも多く見つける。その先生たちとチームを組んで提案する。中心となる先生、ベテランの先生、若手の先生と年齢別、また男性女性と性別に攻める。(埼玉県)

長くいるベテランの先生にもやり方を相談する。(愛知県)

議論・情報共有の機会を設ける

週1回の進路課会議を、議題がなくても開く。とにかく毎週課員全員で顔を合わせることを心がけている。生徒にとっても教員にとっても、進路室が情報収集・情報発信の場として機能することが目標。(静岡県)

研修で学んでいることや、学校について考えていることを常にオープンに議論しておかないと、唐突にお願いしても無理。(広島県)

研修報告書などマメに配布する、研修会などに誘って一緒に行って知り合いを紹介しまくったり、SNSでつなげています。(静岡県)

以前からの付き合いがある大学のキャリア関係の方やキャリアカウンセラーなどの人たちと飲み会を行うときに、若手の先生方を誘って連れて行き、大学の現状や世の中の就職事情を話してもらったり、先生方の悩みを聞いてもらったりして、刺激を与えてから、実際にやろうとしていることに誘ってみます。後は、帰宅途中などで自分が受けてきた研修の話をしながら、いっしょにやってみようと誘います。(宮城県)

クラス通信を毎日発行しているので、それを机の上に置いておきます。先生方や保護者の方々も読んでくださっています。 (大阪府)

普段の仕事ぶりで信頼を勝ち取る

まずその学校の中である程度認められている必要があると思います。普段の仕事を一生懸命やることです。そうすると新しいことをやろうとしても、あいつがするなら大丈夫かなと思ってくれます。次は仲間をつくります。たぶんこれが一番大切です。事前に根回しもします。一般論で申し訳ありませんが、以上につきると思います。(北海道)

自分だけで取り組めることであれば、まず自分でやって、それを見てもらう。相手が試してみやすくなるよう、資料やデータ、教材などは全て共有する。相手が取り組んでいるかどうかに関わらず、自分の取り組みの進捗をこまめに報告する。(東京都)

一生懸命な背中を見せる…というか、熱意をほとばしらせて仕事に取り組む…というか技術とか工夫とかではなく、真摯な姿勢がすべてだと思います。「本気の人」を見てこそ、人は本気になる…!
上手いな!とかいうレベルで協力してもらえることはたかが知れている気がします。「本気」を見せることが何より!もちろん、日頃のコミュニケーションが大切であることは言うまでもありませんが。(滋賀県)

日頃からの人間関係・仲間づくりがカギ

日頃からコミュニケーションを取り、ひたすら頼み込む。(福岡県)

(自分がどうかはさておき)新しいことをするときにせよ、すべてに共通しているように思いますが、普段からの人間関係だと思います。日ごろからいろんな先生と話をし、話を聞き、協力的な先生がやることに対してはみんな協力します。結局は「あの先生が言うから」って思ってもらえるかどうかではないでしょうか。(京都府)

職員室で、普段から人間関係を作っておく。仕事以外の話をするとよい(野球とか、日常生活の話)。 (岐阜県)

新しいことに対する抵抗感や自らの絶対的な価値観などについては、教員は他の職業の方に比べて、非常に難しい方が多いように感じます。ですから、その時にいきなりでは無理ですから、普段から良好な人間関係を築いておく努力が必要です。ちょっとした気遣いや褒め言葉が、とても大事だと思います。思うだけでなく、言葉にすることです。思ってもいないのに言葉だけというのは、結局相手にも伝わりますから、逆効果です。
忙しくて心に余裕がなく、なかなか難しいことであるとは思いますが、心がけるだけでも違ってくると思います。(愛知県)

できる限りどんなつまらない話でもコミュニケーションを取り合うことですね。日常話をしていることがお互いの理解に通じるのではないでしょうか?くだらない雑談をする時間が少なくなっているのが現状ですね。コンピューターに向かってばかりではコミュニケーションは取れないと実感しています。(東京都)

こうしたら成功!実例集

●有志職員が中心となり、閉館状態だった図書館を開館!

以前の学校で生徒があれていたため図書館は閉館状態でしたが、有志の職員が司書室に集まり、お茶やコーヒーを持ち寄って、できるだけ図書館に「人がいる」状況をつくりました。同時に図書館を使った授業を設定して、生徒にも図書館が「開いている」ことを知らせるようにしながら、全職員の理解を得るようにしました。あわせて他校の司書の方々にも来校してもらって図書館としての「体をなす」ための準備も進め開館に至りました。
日頃よりセミナーの案内をしたり、チラシや資料を配付したりしながら、「気運を醸成」しておくといざというときに皆さんの理解を得やすいです。(千葉県)

●所属学年団の協力を得て、カウンセリング室の利用度が向上

カウンセリング制度を周知してもらうために、自分が所属する1学年の取り組みとして、1年生全員とカウンセラーの先生の顔合わせを、1学年職員の授業時間を使って行いました。カウンセラーの先生と学年主任と綿密な打ち合わせを行い、学年主任から提案してもらいました。また、保護者にも活用してもらうために、学年のHPを活用しました。
お蔭で、カウンセリング室の利用は、生徒・保護者共に、1学年が最も多いという数字に結びつきました。特に生徒は、一度顔合わせをしているので、「ハードル」が低かったようです。(千葉県)

●試行結果の共有から始め、全職員による生徒キャリア面談がスタート

前任の学校で、生徒とのキャリア面談を全職員で始める提案をした時のことです。まず、提案部署である進路指導部の私ともう一人の担当教員が、生徒と面談を試行してみて、その時の生徒の反応や生徒のキャリア学習の定着状況を伝えながら提案しました。先生達のキャリア面談に対する理解が深まり、抵抗感を減らすことができました。(山形県)

●職員研修を行い、その内容を元に担任による金銭教育を実施

進路指導の職員研修として、日本FP協会にお願いして「パーソナルファイナンス」の研修(2~3時間)をしてもらいました。それを基に、各担任が生徒にLHRの時間をつかって、生徒の人生設計について話をすることで、生徒の「人生とお金」についての理解を深めることができました。(沖縄県)