大学・短大トップインタビュー

関東学院大学 規矩大義学長

(2017年7月10日更新)

変化の速い時代に
いま学生に必要な新しい学びを
躊躇なく採り入れる

キリスト教と実学を基盤に、社会と共に歩む大学
 関東学院大学は、1884年、横浜山手に米国バプテスト伝道教会により創立された横浜バプテスト神学校が母体です。1949年の学制改革により旧制専門学校を母体として大学を設置した際に、まず経済学部と工学部を設置。以来、リベラルアーツとしてのキリスト教を土台に、実学主義を中心に据えた教育を行ってきました。校訓は「人になれ 奉仕せよ」。奉仕活動(サービス)と学習活動(ラーニング)の実践を統合させたサービス・ラーニングを当初から採り入れたDNAは、創設以来130余年にわたって継承されており、学習や研究の成果を社会貢献につなげることに教育の力点を置いています。
 現在は、11学部(国際文化学部、社会学部、法学部、経済学部、経営学部、理工学部、建築・環境学部、人間共生学部、教育学部、栄養学部、看護学部)、1学年2600名、1万人を超える学生を擁する総合大学です。総合大学の特性を十分に生かして、教育、研究だけでなく、地域・社会連携、国際貢献、学生スポーツ、文化活動などにも力を注いでいます。

座学だけでなく、現実社会へ飛び出して実学に触れる
 本学は、社会と共に学生を育てる大学です。学生を外に連れ出し、企業や地域社会と一緒になって学び、実践するプログラムを多数用意しています。理工学系の受託研究・共同研究や、資格系学部の現地実習だけでなく、人文・社会科学系の学部においても、企業や自治体、地域などと連携した教育を志向しているのが本学の特徴です。2017年4月には、経営学部と法学部地域創生学科を新設。経営学部では、ゼミナール形式の少人数教育を重視。1年次から、仲間と共に企業の経営上の課題を実際のテーマとし、ビジネスプランを練り上げる授業を行います。企業人との協働の体験を経て、学生は、自らに足りないことを知り、必要な学びについて深く考えるようになります。
 法学部地域創生学科は、地方自治という観点から地域を学ぶ学科です。全国2位の人口をもち、国際都市横浜をはじめとする3つの政令指定都市を擁する神奈川県を題材に、地域の課題を捉え、その解決に向けて、法的な知識・技能を活用しながら、地方創生、地域振興への積極的な貢献を目的とした教育を展開します。近隣10市町村の首長が授業に関わり、「地域創生特論 逗子」「地域創生特論 鎌倉」といった形で、自治体の現場視点で、地域の課題や地域行政を学ぶことができます。

新しいユニークな授業を導入し、学習意欲を高める
 これらの学習は、PBL(Project Based Learning)といわれ、「プロジェクト型学習」「問題解決型授業」などと訳されます。人間共生学部では、既にPBLを正課として導入。3年前期は「プロジェクト科目」のみを履修し、留学、長期インターンシップの他、地域や企業と連携したさまざまなプロジェクトに半年間をかけて集中して取り組みます。それらは、理工学系の受託研究・共同研究や、資格系学部の現地実習だけでなく、人文・社会科学系の学部においても、企業や自治体、地域などと連携した教育を志向しているのが本学の特徴です。例えば経営学部では、K-biz(社会連携教育プラットフォーム)を構築し、多種多様な企業10社のサポーターによって、実際の企業の視点の獲得や、学生と企業が一体となって現在進行形の社会課題に取り組む活動を推進しています。これらの学習プログラムの成果として、卒業生の企業における評価も高くなっており、「自分で仕事をつくれる人材」「よく鍛えられた人材」といった声を頂いています。
 2016年4月からは、地元・神奈川を学び、課題発見力を育成する「かながわ学」を開講しました。1年生から4年生が受講可能で、講義は学内外の専門家が担当。それぞれの分野で地元・神奈川の特色ある魅力や地域課題などについて理解を深めます。この講座は現在1000名近い学生が履修しており、学生の関心の高さがうかがえます。

誰もが学ぶ楽しさを知り、向上することのできる場を用意
 学生たちが4年間でより多くを経験できるよう、各学部の専門分野の教育プログラムや、産官学連携による地域・社会参加型の学び、国際交流の促進、ボランティア活動の支援体制などを整え、チャレンジしようとする学生たちを応援しています。総合大学のメリットを生かし、興味のあることを学部の枠を超えて学ぶことができる「他学部受講制度」や、他学部の科目を体系的に学ぶことができる「副専攻制度」も用意しています。個人のやる気が喚起できれば、大学入学までにどのような学習歴を持っていたかは関係ありません。商業高校出身者で、本学の工学部に入学し、特待生として卒業していく学生もいます。しかもそのような学生が珍しくないのです。本学のプログラムには、学生が本気になれるフックがたくさん用意されています。そのどれか一つに引っかかることができれば、必ず学生を引き上げることができると自負しています。本学は、1万人の学生に対し、教員300人、職員が600人、計900人の教職員がいます。頭数で割れば各学年の学生3人に対して1人の教職員が対応できる計算です。大規模校のように思われますが、1対1の双方向教育ができる総合大学としての適当な大きさだと考えています。

すべてはいま学んでいる学生の未来のために
 私たちは、学生が卒業後10年経った時点で、あの大学を卒業してよかったと思えるような教育を志しています。そのため、教職員は常に、学生にとってよい教育とはなにかを考えながら職務にあたっています。大学として10年後にありたい姿を考えたとき、まずは教職員自身が自信を持って教育を行えることが大切だと考えています。学生にとってよいと思える取り組みは、できるだけ早く実行するように学内の体制を整えています。大学が変わる新しいチャレンジを、躊躇なくスピードを上げて取り組むことにしているのです。いま、世界は速いスピードで変化をしています。名前のついていない仕事やおもしろい学問がいっぱいあります。進路選択の幅を広げるのは、大学に入ってからでも間に合います。まだ目標が定まっていない学生がいたら、ぜひ、本学に来てほしい。扇形に開いた進路選択の目標の中から、「これだ」と思えるものを必ず選択できる4年間を提供いたします。


規矩大義氏

【Profile】

規矩大義(きく・ひろよし)氏
博士(工学)(九州工業大学)1988年九州工業大学工学部開発土木工学科卒、1993年同大大学院工学研究科博士後期課程修了。横浜国立大学工学部建設学科 助手、佐藤工業(株)中央技術研究所、国土交通省・国土技術政策総合研究所沿岸防災研究室 派遣研究員(運輸施設整備事業団)を経て、2002年関東学院大学工学部土木工学科助教授に就任、2007年同大工学部社会環境システム学科教授、同大学理工学部土木学系教授、工学部長、理工学部長を経て2013年同大学長に就任。現在に至る。

【関東学院大学の情報(スタディサプリ進路)】

大学・短大トップインタビューに戻る