専門学校トップインタビュー

穴吹医療大学校 校長 中添和代氏

教職員も学生も「チーム穴吹」の一員としてお互いを支え合う、
そんな伝統が受け継がれた環境の中で、人間力と確かな技術を育成


学生一人ひとりの夢を「チーム穴吹」で支えていく
 本学は2007年に開校しました。看護学科、歯科衛生学科、医療事務・ドクター秘書学科、診療情報管理士専攻学科、看護学科通信課程の5学科を擁し、地域に貢献する職業人育成に取り組んでいます。学科それぞれが高い専門性を身につけることはもちろんですが、学科の枠を超えて学生同士が学び合うことができる授業を行い、他職種理解も深めています。また、理学療法、作業療法、介護、保育の学科を擁する姉妹校と連携することで、在学中からチーム医療の大切さを学べることも本学の強みだと思います。
 校長に就任して3年が経ちますが、「チーム穴吹」という言葉を教職員たちから聞くことが多くありました。これは教職員も学生も“夢や目標の実現を目指すチームの一員”という思いが、伝統的に受け継がれていることの表れなのだと思います。チームとして一丸となるうえで、とても大きなことだと感じています。
 他にも伝統的なものとして、自分の理想とする将来像を手書きする取り組みがあります。「優しくて、元気100倍の看護師」「確かな技術を持った信頼できる歯科衛生士」「笑顔あふれる医療事務員」など、学生一人ひとりが自分の目標を書き、人に見せることでモチベーションが高まるようです。大きな可能性を秘めた学生たち一人ひとりの夢を、これからも「チーム穴吹」で支えていきたいと考えています。

おもてなしの精神を身に付けた人材を育成する3つの柱
 職業人教育を行ううえで、私たちが大切にしていることが3つあります。1つ目は学生自身が自分で健康管理ができるよう、予防教育や保健指導を強化することです。学んだ知識を自分の日常生活に活かすことで、自分だけではなく、家族や周囲の人たちの健康維持・向上にも貢献できるのだと思います。
 2つ目はコミュニケーション能力で、特に学生自身がすすんで挨拶するよう指導しています。実習先で患者さんに笑顔で挨拶をすることで、患者さんから信頼を得られるようになるだけではなく、スタッフ同士が良い関係を築くこともできます。もちろん学生にだけ求めるのではなく、教職員も積極的に声掛けを行っています。服装や生活態度について注意するだけではなく、良いところも声に出して伝えるように心掛けています。また、学生を叱るとき、叱っている理由もわかりやすく説明しています。真剣に向き合うことで、教職員と学生との絆が深まっていると実感しています。
 3つ目は情報教育に力を入れることです。現代の中学生、高校生の多くはLINEやインスタグラムなどのSNSを使いこなしています。そして現場の看護職員は患者さんの病状や治療履歴など多くのデータを日常的に扱っています。プライバシー保護の観点から情報の扱いは慎重にしなければいけません。情報流出といった問題は社会的な問題になることなので、情報を扱う人としての意識を高めていく必要があります。本学では、情報教育を医療人教育の重要な柱の一つとして学則にも定め、講演会にも力を入れて教育しております。

主体的な学びにつながる交流教育
 学びを深めるためには、受け身な姿勢ではいけません。そのため本学では、学生同士がお互いを高められるよう交流教育を行っています。具体的な例を挙げると、2年生の実習修了後に行われる発表会に1年生から4年生まで全員が参加し、経験したことを共有する場を設けています。1年生は2年生の先輩から、印象に残ったことや疑問に感じたことなど、体験から得たことを学ぶことができます。3、4年生は自分が今大切にしていることや自分の経験を踏まえ、1、2年生にアドバイスをしています。発言する場を設けることで、ただ受け身になって聞くだけではなく、参加型になるため能動的になり、真剣に取り組むようになります。また、学内実習などの際も先輩が後輩を教える機会をつくっています。教えるためには自分自身がしっかり理解していなければいけません。こうした経験を通して学生自身が成長を実感することで、主体的な学びにつながると確信しています。
 専門学校は社会人になるための人間形成を行う最後の教育機関です。即戦力となる技術の修得はもちろん、コミュニケーション力や社会人としての常識、おもてなしの精神も身に付けた人材を輩出することが私たちの使命だと考えています。高校生の方はもちろん高校の先生方には、本学で学ぶ学生の声や学びの雰囲気を直接感じていただきたいと思っています。来校をお待ちしています。



中添和代氏

【Profile】

中添和代(なかぞえ・かずよ)氏
学校法人穴吹学園 穴吹医療大学校 校長
保健師・精神保健福祉士
博士(学術)
NPO法人子どもの虐待防止ネットワーク・かがわ 代表

【穴吹医療大学校の情報(スタディサプリ進路)】

専門学校トップインタビューに戻る