データから見える!進学マーケットの「今」(所長 小林浩の見解)

【高校生と保護者の進路に関する調査2015】保護者の注目は「費用」から「入試」

リクルートでは2003年から、全国高等学校PTA連合会と合同で高校生と保護者の進路に対する意識調査を実施しています。今年の調査結果から見えるポイントは以下の通りです。


<POINT>
1)保護者にとって子どもの進学時に最も重要な情報は「入試の情報」。前回までの「進学費用」上回ってトップに。
トップは、入れ替わったものの、「進学費用」に関する情報への関心は依然として上昇、
年々高まっている。


2)保護者が重要だと考えている情報の上位5位について、欲しい情報が「不足している」と考える保護者が過半数。

欲しい情報が得られないことが、子どもの進路選びへのアドバイスが困難と考える要因となっていると考えられる。


<解説>


1)この調査も7回目になりました。特に2008年のリーマンショック以降、長引く不況の影響を受け、進学に対する保護者の関心は「どうやって入学するか」から「いくらかかって」「将来どうなれるのか」に移ってきました。

しかし、昨今センター入試に変わる新しい共通試験についての報道がされていたり、東京大学が初めて推薦入試を導入するなど、個別大学の入試改革も進んできています。自分が進路選びをしたころの状況と全く異なっているため、最新の情報収集が需要だと考えるようになっています。こうしたことが、保護者が子どもの進学にあって重要と考える情報のトップが、「進学費用」から「入試情報」に入れ替わった背景にあると思います。


そうはいっても、依然として家計における大学進学の教育費負担は大きく、「進学費用」の情報が重要との回答も年々増加しています。教育費の負担に悩む保護者の姿が見えてきます。


2)上記のような、保護者が重要だと考える情報の上位5位について、その情報が得られているかを聞いたところ、いずれも「不足している」との回答が半数を超えました。上位5位とは、「入試情報」「進学費用」「将来の仕事との関連」「学部・学科の内容」「就職の状況(実績)」です。

いずれも保護者の時代とは随分変わってきており、最新情報が得られていない現状が窺えます。こうした情報不足が、進路選択時に子どもにアドバイスすることが「難しい」と回答する保護者が7割を超えて高止まりしている要因となっているのではないでしょうか。

「高校生と保護者の進路に関する調査2015」の調査結果はこちら