データから見える!進学マーケットの「今」(所長 小林浩の見解)

【進学ブランド力調査2017】近大が初の1位になった理由とは

リクルート進学総研では、2008年から、高校生から見た「進学ブランド力調査」を実施しています。この調査は毎年高校3年生になったばかりの4月の段階で、各大学の知名度や志願度、大学イメージなどを聞いています。各大学は、様々な大学改革を実施したり、広報を展開し、高校生にメッセージを送っています。しかし、高校生側にそれが届いているとは限りません。2017年の調査結果から見えるポイントについてまとめました。

<POINT>

1)関東、関西、東海すべてのエリアで「志願したい大学」ランキングでトップが変動  

 関西では近畿大学が、調査開始以降初めて同率トップに。

・関東は、早稲田大学が2008年以来、9年ぶりトップ。

・東海は、名城大学が2年ぶりにトップ。  

・関西は、近畿大学が、関西大学(10年連続)と同率で初めてトップ。

・初のトップとなった近畿大学は、

①継続した改革で「学校が発展していく」「活気がある」イメージが トップになりました。「活気があり、新しいことを取り入れている」「今、勢いのある大学だから」と いう高校生のコメントも

②女子の志願度が2008年7.1%(6位)⇒2017年13.4%(2位)と大幅増

③近大マグロの研究や留学ができる国際学部、英語村など教育・研究に対する高校生の具体的なコメントが目立っています。

2)この10年間を見ると、関東エリアにおいて、継続的に人気が高まった分野は、   「観光・コミュニケーション・メディア」「国際関係・国際文化」「工学(建築・土木)」。 景気回復を受け、2015年以降「法律・政治」「経済・経営・商」の人気が高まる。

・高校生が進学したいと考える分野を10年間でみると、関東エリアで増加しているのは上記3分野となっています。

・景気回復に伴って就職環境が改善していることもあり、2015年以降「法律・政治」「経済・経営・商」の人気が高まっています。

・その一方、景気低迷期に人気があった“資格取得が仕事に直結する分野”の人気が頭打ちになっています。   特に2012年からは少子化の影響もあって「教育・保育」分野が減少傾向に転じています。