高校教育改革に関する調査
高校の「教育改革の実態」を明らかにすため、全国の全日制高校を対象に、高大接続改革、新しい学習指導要領、キャリア教育、進路指導、学校改革などに関する調査を実施しています。
高校教育改革に関する調査2018「アクティブラーニング型授業」編
9割以上の高校が『アクティブラーニング型授業』を導入
「学校全体で導入している」高校が、2014年の3倍以上に増加
約半数の高校が「生徒の学びに向かう姿勢・意欲が向上した」と回答
■「アクティブラーニング型授業」の 導入状況
90.4%の高校が「アクティブラーニング型授業」を導入
- 2014年47.1%→2016年92.9%→2018年90.4%
- 2016年以降の導入率は9割以上をキープ
「学校全体で導入している高校」が、2014年の3倍以上に増加
- 2014年8.7%→2018年29.3%
「教員個人単位での取り組み」は、前回より10.4ポイント減少
- 2016年51.1%→2018年40.7%
■「アクティブラーニング型授業」の 取り組みによる変化
変化のトップは「学びに向かう姿勢・意欲が向上した(49.1%)」
- 1位:学びに向かう姿勢・意欲が向上した(49.1%)
- 2位:教員の授業観が変わった(41.5%)
- 3位:主体性・多様性・協働性が向上した(37.9%)
■「アクティブラーニング型授業」の 課題や改善点
半数以上の教員が「教員の指導スキルの向上(58.6%)」と「教材開発や授業準備の時間確保(54.9%)」が課題と回答
- 1位:教員の指導スキルの向上(58.6%)
- 2位:教材開発や授業準備の時間確保(54.9%)
- 3位:評価手法の確立(46.6%)
高校教育改革に関する調査2018「高大接続改革」編
高校教員が『大学・短期大学に期待すること』のトップは「わかりやすい入学者受け入れ方針(43.8%)」
9割以上が大学の『入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)』を認知
「進路指導での活用」も半数を超える
■高大接続・連携の観点から大学・短大などに期待すること
- 1位:わかりやすい入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)(43.8%)
- 2位:寮や奨学金、授業料免除の充実(42.1%)
- 3位:調査書等の電子化(39.8%)
■「アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)」の認知と活用
高校教員の91.1%が「認知」している
認知者のうち「進路指導での活用」は57.0%
■2020年度からセンター試験に代わって導入される「大学入学共通テスト」の対策
「大学入学共通テスト」対策を実施・検討している学校は93.8%
- 1位:アクティブラーニング型授業を増やす(64.6%)
- 2位:英語の外部試験の受験を促進(59.3%)
- 3位:理解・浸透・意識改革などの教員研修の実施(53.5%)
■各大学の「個別選抜」改革において気になること
- 1位:英語の4技能評価の導入(66.7%)
- 2位:主体性等評価の導入(57.0%)
- 3位:総合型選抜・学校推薦型選抜での学力評価の必須化(48.3%)
高校教育改革に関する調査2018「専門職大学」編
2019年度より新設される『専門職大学』を91.9%の高校が認知
「名称、内容まで知っている」は41.6%で2016年の約2倍に増加
「社会ニーズに対応した人材育成(35.5%)」に期待するも、現状は「専門学校との違いがわからない(42.7%)」
■「専門職大学」の認知
「専門職大学」を91.9%の高校が認知
2016年64.6%→2018年91.9%
「名称、内容まで知っている」が2016年の約2倍に増加
2016年20.9%→2018年41.6%
■「専門職大学」への期待
- 1位:社会ニーズに対応した人材育成(35.5%)
- 2位:実践的な教育内容(32.8%)
- 3位:現在の大学・専門学校ではできない教育(24.4%)
■「専門職大学」の懸念点
- 1位:現状の専門学校との違いがわからない(42.7%)
- 2位:企業のニーズが不明である(36.1%)
- 3位:取得学位が社会的に受け入れられるのかわからない(32.3%)
- ※2019年4月26日更新:リリース1ページ、3ページの文言に誤りがございました。
訂正してお詫びいたします。 - 2月20日ニュース・リリース資料はこちら
調査概要
- 調査項目
- 高校生のための学びの基礎診断について/大学入学共通テストについて/各大学の個別選抜について/調査書の改訂について/生徒に育みたい資質・能力の策定・見直しについて/カリキュラム・マネジメントの課題/総合的な学習の時間の取り組みについて/アクティブ・ラーニングについて/ポートフォリオについて/キャリア教育の取り組みについて/社会人基礎力/進路指導上の課題/学校改革の取り組み/高大接続・連携への期待/高専接続・連携への期待/専門職大学について
- 調査時期
- 2018年10月
- 調査方法
- 郵送調査。校長宛に調査票を送付
- 調査対象
- 全国の全日制高校
※本調査は、2016年(第19回)までは高校の進路指導やキャリア教育の実態を明らかにするため
「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査」として実施