リクルート進学総研 TOP > カレッジマネジメント TOP

リクルートカレッジマネジメント

リクルート『カレッジマネジメント』は、全国の大学、短大、専門学校など、高等教育機関の経営層向けにリクルートが発行している高等教育の専門誌です。リクルートが行う調査データ、国内外の先進事例、人材市場、専門家の解説などにより、「大学経営のサポート誌」としてタイムリーなテーマを発信しています。

最新号のご紹介

リクルート カレッジマネジメント198号
高等教育機関の学校経営専門誌
年6回(隔月刊、奇数月)発行
最新号第198号 May-Jun.2016
<特集>高大接続改革への「高校の挑戦」
新しい教育のあり方を追求する“Education 2030”
寄稿 三つのポリシーをどう実質化するか

最新号のコンテンツはこちら

バックナンバーはこちら

2007年5月発行の144号以降の記事を掲載しています。
最新号は、発行月(奇数月)の10日にPDFを、15日に電子ブックを掲載します。

特集の見どころ

高大接続改革への「高校の挑戦」

 3月末日、高大接続システム改革会議の最終報告が取りまとめられた。実現に向けては、乗り越えなければならないハードルがいくつも存在しているのも事実である。それでも、大きな改革は確実に動き始めている。今回の改革は、入試制度改革が話題を集めているが、本質的な目的は、大学入学者選抜を変えることで、高校と大学の教育とその接続のあり方を、三位一体で変えていこうというものである。高校も、大学も、それぞれに様々な改革が進められている。しかし、大学や高校は、お互いどのような変化が実際に起こっているのか、あまり共有されていないように思える。そこで、今回は、大学経営層を読者に持つ「カレッジマネジメント」と、高校教員を読者に持つ「キャリアガイダンス」というリクルートが発行する2つのメディアが合同で、高大接続改革の特集を組み、大学には高校の変化を、高校には大学の最新動向を伝える企画とした。

 例えば、高校は大きな山が動き出すかのように、少しずつだが確実に動き始めている。いわゆる進学校や進路多様な学校、普通科だけでなく実業系高校も。従前の偏差値というモノサシから多面的・総合的評価に変わることで、評価は一変する可能性がある。これからの社会の中で求められる力を身につけるために、どんな力をどう育めばよいか。教科や学校という枠組みを超えて、社会とのつながりを通じて、知識の「習得」から、「活用」「探究」へ。動き出した高校の教育の変化にぜひ注目して頂きたい。ただ、高校サイドに戸惑いや疑問がない訳ではない。払拭できない1つの疑問。それは「本気で大学が変わるのだろうか」という問いだ。さて、大学サイドはどんな解を提示するのだろうか。

 一方、大きな社会環境の変化の中で、大学も動き始めている。多くの大学でプロジェクト学習などを重視する「教育の質的転換」が進みつつある。一人で学習する場だった図書館は、他のメンバーと意見を交わしながら、得た知識を発展させる場としての「ラーニングコモンズ」に生まれ変わっている。海外との提携校を増やすとともに、留学プログラムも充実させている。各大学は、それぞれの果たす役割や価値を明確化し、社会のニーズに合致した学部・学科の再編も活発である。

 こうした高校の動き、大学の動きは、お互いにきちんと伝わっているだろうか。高大接続改革の成功には、高校、大学の相互理解が不可欠である。今回の特集が、将来に向けた、より良い高大接続の一助となれば幸甚である。

カレッジマネジメント編集長 小林 浩
キャリアガイダンス編集長 山下真司

キャリアガイダンスとは
高校生の主体的な進路選択を応援する進路担当教員・校長・教頭・副校長、クラス担任、保護者に向け、進路指導・キャリア教育に役立つ情報をお届けしています。

CONTENTS

将来、必要とされる力をどのように育むか
新しい教育のあり方を追求する“Education 2030”

未来社会を創造する資質・能力と高大接続システム改革

Interview 高校教育改革の本質と高校現場の現状
荒瀬克己

事例[1] 富士市立高等学校
校訓「考えよ」を実践する「探究心」の育成 富士市立高校の課題解決型学習

事例[2] かえつ有明中・高等学校
21世紀型の学習と入試で育むクリティカルシンキング

事例[3] 大阪市立 大阪ビジネスフロンティア高等学校
大学と連携した7年間のカリキュラムで学生の学ぶ意欲と専門性を伸ばす

REPORT 京都工学院高等学校
高校の枠を超えた大学・企業との連携で、最高の工学系「ものづくり」教育を目指す