大学の魅力は高校生にどれほど届いている?進学ブランド力調査2024から見えてくるもの

高校生の進学動向を明らかにするため、リクルート進学総研で2008年から実施している「進学ブランド力調査」。
調査項目を大幅に刷新した2024年の結果について紹介する。

詳しいデータはPDFおよび 当サイト高校生「志願したい大学」を7エリアで発表『進学ブランド力調査 2024』をご覧ください。


進学ブランド力調査の目的


調査概要

  調査目的  
高校3年生の大学に対する志願度、知名度、イメージを把握し、関係各位の参考にする。
  調査対象  
全国の高校に通っている2025年3月卒業予定者(調査時 高校3年生)計19万9990名
※令和5年度学校基本調査の「全日制・本科2年生生徒数(県別)」、「中等教育学校・後期課程2年生(県別)」を基に、リクルートが運営する『スタディサプリ』会員より調査対象とする数を抽出
 エリア区分 
■関東甲信越エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、山梨県、長野県の1都9県)
■東海北陸エリア(静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、富山県、石川県、福井県の7県)
■関西エリア(大阪府、京都府、奈良県、和歌山県、兵庫県、滋賀県の2府4県)
■北海道エリア(北海道の1道)
■東北エリア(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県)
■中四国エリア(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県の9県)
■九州沖縄エリア(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の8県)
 有効回答数 
1万4758名 回収率7.4%
※各エリアそれぞれにおいて令和5年度「学校基本調査」(文部科学省)の2年生(本調査の母団:2025年3月卒業予定の高校3年生)から男女構成比を算出し、エリアごとの男女構成比を補正している。
 集計対象数 
1万3317名
※分析対象は上記有効回答のうち大学進学希望者
  調査期間  
関東甲信越、東北:2024年4月1日(月)~ 4月30日(火)23:59
   その他地域:2024年4月2日(火)~4月30日(火)23:59
  調査方法  
インターネット調査
※2024年度からインターネット調査に変更、また選択肢を一部変更したため、時系列結果は掲載していない。

 本調査は2025年3月卒業予定の高校3年生に対して、2024年4月1日~30日にかけて実施したものである。2024年調査はより正確性、精緻性を求めて従来までの調査項目の一部を以下の通り改変した。

<主な変更点>
・調査エリアを3エリア(関東・東海・関西)から全国に拡大
・「知名度」の分解:

より受験生の実態に近い情報を取得するため、これまで「知っている」「知らない」の2択だったものを、「特徴を知っている」「名前だけ知っている」「知らない」の3択に変更

・イメージ項目の更新:
回答効率向上のため項目を50→24項目に絞り込んだうえで、より受験生の実態に近づけるために「知名度」において回答者が「特徴を知っている」「名前だけ知っている」と回答した大学についてイメージを尋ねた

・文理融合への対応:
回答者の属性について、「文系・理系」の2択に加えて「どちらかといえば文系・理系」を追加

・入学意向度の調査:
志望校として検討している大学に対する入学意向度を新たに調査項目として追加



【印刷用記事】
進学ブランド力調査 2024