高校生の「志願したい大学」を7エリアで発表
『進学ブランド力調査 2025』
高校生の大学選びの動向を明らかにするため、年に1回、高校3年生を対象として行っている調査です。
大学の志願度、知名度の他、大学に対するイメージを調べています。
今年度の調査では全国を7エリア(関東甲信越、東海北陸、関西、北海道、東北、中四国、九州沖縄)に分けて調査しました。
■各エリアの志願したい大学ランキング
解説:5エリアで私立大学が1位に。知名度は関東・関西の総合大学、志願度は地元大学と分かれる
全国7エリアでの志願度を調査しました。関東甲信越、東海北陸、関西、東北、九州沖縄の5エリアで私立大学が1位になり、北海道、中四国では国立大学が1位となりました。また、北海道、東北、中四国、九州沖縄では10位以内、20位以内にランクインする私立大学の校数が増えました。高校生の志向を国公立・私立で比べると、私立志向が必ずしも高まっているとは言えません。しかし「どちらかといえば国立」「まだわからない」「どちらかといえば私立」など志望を決め切れていない層が増加しており、個別の大学を見ながら志望校選びをしている傾向がありそうです。
知名度ランキングと志願度ランキングを比較すると、知名度では関東、関西などの都市圏の総合大学がどのエリアでも上位にランクインしています。一方、志願度では20位以内のほとんどを自エリアの大学が占めており、知名度と志願度の傾向の違いが見えます。ただし、7エリアのうち、東北、中四国では、志願度ランキングにおいても半数近くが他エリアの大学となっています。
高校生が進学先を選ぶ際の重視項目を見ると、上位3項目は「交通の便が良い」「学びたい、興味ある学部や学科がある」「教育内容のレベルが高い」でした。高校3年生の4月時点では、通いやすく、自分の興味のあることを高いレベルで学びたい、という高校生の思いが垣間見えます。
イメージ項目別ランキング
高校生が「知っている」大学についてどのようなイメージを持っているのかを尋ねたものをエリア別に「イメージ項目別ランキング」としてまとめました
■2025年度調査からの変更点
機能的項目に「学びたい・興味のある学部や学科がある」を追加し17項目としました。
感性的項目に「かっこいい」「おもしろい」を追加し9項目としました。
ランキングはその大学を知っていると答えた高校生が50%以上の大学で作成しました。
分野別志願度ランキング
進学を希望する学問分野ごとに志願度の高い大学をエリア別に「分野別志願度ランキング」としてまとめました。
調査概要
- 調査目的
- 2026年3月卒業予定の高校3年生の大学に対する志願度、知名度、イメージを把握し、関係各位の参考にする。
- 調査対象
- 全国の高校に通っている2026年3月卒業予定者
- 調査方法
- インターネット調査