辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記
#1「フリーアドレス」
静岡県の公立高校から、民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた辻先生。
編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。
#1「フリーアドレス」
春から研修で民間企業に出向している。すべてがドラマの世界だ。
学校生活の朝は8:15から職員打ち合わせで、全員の先生方が自分の席に着き、パソコンを見ながら打ち合わせをする。この会社は違う。出社時間も席も決まっていない。席が決まっていないことを「フリーアドレス」というらしい。どこに座るか悩む。決まっていなくても「暗黙の了解」で大御所の席が決まっているのではないかと怯えながら座る。フリーアドレスのメリットとして机の整頓ができる点がある。確かにこの会社の社員は、みんな荷物が少ない。かばんが四次元空間になっているじゃないかと疑う。社員が全員出社してしまうと席が足りないそうだ。経費などの点においても考えられている。そして何故かビリヤード台、ダーツ、卓球台がある。休憩の際に使っていいらしい。実際、リラックスしたい時なんかに使っている人がいるそうだ。
朝の出勤はコーヒーを持って出社している人が目に付く。 私の学校でもコンビニでコーヒーを買って朝の時間を過ごしている先生や、インスタントをいれて楽しんでいる人もいる。フリーアドレスでも固定席でも、朝の時間を大切に過ごし、仕事の始まりにコーヒーがある景色は案外どこも一緒なのかもしれない。
【Profile】
辻 泰範(つじ やすのり)●静岡県出身の現役教師。大学卒業後、私立高校11年、県立高校6年勤務し、現在リクルートで民間研修中。担当教科は商業。商業教育に親しみを持って欲しく、商業の楽しさを伝えられるよう模索している。
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