楠木先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記#9
「ちょっと、ひと休み」

みなさんは、どのような年末年始を過ごしただろうか。

例年、私は部活動をしていることが多い。冬休みは合宿や合同練習会を実施することもあり、年末は12月30日まで活動し、最後はみんなでグラウンドや体育館、部室などの学校施設を大掃除して締めくくるのが恒例である。年始は1月3日から再開し、大晦日・お正月でなまった身体をほぐすために、校外ランニングやトレーニングを中心とした練習をする。この時期は、大晦日やお正月の話などを、練習の合間に子どもたちとゆっくり話せるので、個人的には大切なコミュニケーションの時間であり、好きな時間である。

私が初任者だった15年前は、「先生、なぜ大晦日と元旦は練習をしないのか」と保護者から相談されたこともあった。大晦日にはOB戦を企画し、年始には初詣ランニングや近くの海浜公園でトレーニングを実施するなど、年末年始関係なく部活動をしていたのも、今となっては良い思い出である。私の高校生時代も、年末年始の休みはほとんどなかったような気はするが、記憶違いだろうか。

さて、今年は例年の部活動はなく、暦通りの9連休となる年末年始であった。事前にやりたい事・行きたい場所をいろいろ考えていたが、年末に家族全員インフルエンザにかかり、予定通りとはならなかった。ある意味思い出に残る年末年始となった。

ただ、改めて、休日をどう過ごしたいかを考えるのは、とても大切であると感じた。
これまでは年末年始に限らず、普段の週末も、練習試合の引率などが多かった。その結果(特に初任者のころや転勤した直後は)、週末の夕方17時から職員室で仕事をすることも多かった。月曜日は部活動を休みにしていたが、私自身は週末課題の確認や授業準備などで、結局帰宅するのは、20時過ぎ。これでは、疲れもたまり、なかなか活力も出ない…。

この1年、家族と過ごしたり、自分の教養を高めるために博物館を巡ったり、体験から学ぶために遠出したりと、休日の予定を考えるのは非常に楽しいと気づくことができた。今まで、そんな余裕もなく生活してきたのだと痛感する。民間企業研修で大きく変わったことの一つに、休日の過ごし方も挙げられるだろう。

これからは、どのように自分の活力を生み出すかを考えたい。自分の活力を生み出し続けることができるような休日の過ごし方とは。今年の目標は、「休みの予定を先に立てる!」にしよう。「今週末は休めそうだから、〇〇に行こう」ではなく、「次の休日に、〇〇をしたいから、平日ここまでやり切ろう」と考えるようにしたい。

ただ、それ以上に、子どもたちにも活力を生み出す休みの時間を計画的に作り出し、エネルギーに溢れる充実した学校生活を送るための工夫が、今は必要だと感じる。

この1年の目標に、「子どもたちへの週末課題や練習試合の予定も計画的に!」を追加しよう。

休日に、自宅近くの海岸を散歩!綺麗な富士山が見えました。明日からも頑張ろう!


【Profile】
楠木 翔(くすきしょう) ●静岡県公立高等学校教諭。専門は理科(化学)。
2024年4月より民間企業等長期派遣研修生としてキャリアガイダンス編集部に出向中。  

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