辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記
#2「カルチャーフィット」

静岡県の公立高校から、民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた辻先生。
編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。

辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記

#2「カルチャーフィット」

 春から研修で民間企業に出向している。すべてがドラマの世界だ。

 この会社は服装が決まっていない、大半私服で出勤する。スーツ着用の予定が無い日は、営業のかたも私服で出社しているようだ。

 私は教師生活18年ずっとスーツを着てきた。生徒たちも制服を着て登校するので私も自然とスーツを着て登校していた。体育科の先生は基本ジャージでいることが多い気がする。

 突然、私服で出勤してくださいと言われても、どの服装にしようか悩む。そもそも私服が少ない。教師をしていると部活顧問になる。運動部になると土日はジャージで部活指導に行く。私服の必要がほぼない。行事においても部活のジャージを着ていれば、そのまま部活に行ける。私の友人の体育科の先生は、外出用のジャージと普段使いのジャージがあるらしい。

 本校でも生徒がここ数年でスカートかスラックスどちらでもよくなった。まだまだ人数は少ないが変化のときなのかもしれない。
今の時代、時間や場所、恰好に囚われなくなっている。私も私服を準備しなければと考えていたが、部活動の生徒から「1年間研修頑張ってください。」とネクタイとペンを貰った。生徒から貰ったネクタイをつけて、働きたいと思っている。私服が大半だが浮いていると思ったことはない。この会社の人は誰も気にしていない。多少のTPOはあるが、服装でその人の本質はわからない。

【Profile】
辻 泰範(つじ やすのり)静岡県出身の現役教師。大学卒業後、私立高校11年、県立高校6年勤務し、現在リクルートで民間研修中。担当教科は商業。商業教育に親しみを持って欲しく、商業の楽しさを伝えられるよう模索している。


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