辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記
#5「編集会議」

静岡県の公立高校から、民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた辻先生。
編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。

辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記

#5「編集会議」

春から研修で民間企業に出向している。すべてがドラマの世界だ。

 キャリアガイダンスの取材で5月に大阪に2回、愛知に1回行かせて頂いた。取材先の学校独自の取り組みや、考え方などを学ぶことができた。私たち教職員は研修があっても他県に行く機会はほとんどない。今回の出張で去年の1年間分の出張距離を超えた。

 6月から、キャリアガイダンス10月号の制作に取り掛かっている。キャリアガイダンスでは、特集の企画書は「起・承・転・結」の流れでまとめることが多いようだ。数時間、数日練る。編集会議は全員で何回か行うが、個別にも何回も話し合いが行われているようだ。
 この企画であれば先生方に興味を持ってもらえるのではないか。社会ではこんな方がいて、どの人に話を伺えば先生方が読みやすく楽しい感じになるか。どのような事例をあげるか。実践している先生方をどうやって探し、他の先生方も実践に活かしやすいかなど。先生ファーストで作られていることに驚いた。

 私自身は教育情報誌を広報雑誌としてしか見ていなかった。あるいは、一部の学校が対象でレベルの高い高校が取り上げられているものだと考えていた。しかし、制作する姿を目の当たりにして考え方が変わった。色々な先生方にスポットをあて制作してくれている。今月発行される7月号では定時制の先生の取り組みについても取材してくれている。

 全国の高校へ行き、多くの先生に目を向け、多くの先生にキャリアガイダンスが届くように、私も努力したい。夏休みは研修が多く行われると思うので、先生方の研修に利用して頂けるように編集部一同頑張っていきたい。教育に携わっているものとして、子どもたちの良い未来のために一緒に少しでも協力して歩んでいきたい。

【Profile】
辻 泰範(つじ やすのり)静岡県出身の現役教師。大学卒業後、私立高校11年、県立高校6年勤務し、現在リクルートで民間研修中。担当教科は商業。商業教育に親しみを持って欲しく、商業の楽しさを伝えられるよう模索している。


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