辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記
#6「気遣いと心遣い」

静岡県の公立高校から、民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた辻先生。
編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。

辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記

#6「気遣いと心遣い」

 春から研修で民間企業に出向している。すべてがドラマの世界だ。

 東京にきて率直に驚いたのは、人の多さだ。早朝から深夜まで駅の周辺は人がいなくなることはない。さらには移動中、歩きながらでも仕事をしている人がいる。イヤホンをしているので音楽を聴いているのかと思ったら、オンライン会議を行っている場合がある。電話をする場合はスマートフォンを耳に当てるが、スマートフォンを持って会議する感覚はまだまだない。

 私はこの会社に来て同じ部署や顔見知りには挨拶をしているが、職員室のように、すれ違う人すべてに挨拶をするわけではないことに驚いた。しかし、歩きながらやワークスペースでご飯を食べながらオンライン会議に出ていることが多いので、挨拶を頻繁にすると会議の邪魔をしてしまう場合もある。4月当初は違和感だったが、理由があることに気付けた。オンライン会議や対面会議では必ずみなさん元気よく挨拶をしてくれる。学校と同じように、会議の場以外でも挨拶したほうが職場の雰囲気は良くなるんじゃないかなと思った。挨拶するのもされるのもなんだかやはり嬉しい。

【Profile】
辻 泰範(つじ やすのり)静岡県出身の現役教師。大学卒業後、私立高校11年、県立高校6年勤務し、現在リクルートで民間研修中。担当教科は商業。商業教育に親しみを持って欲しく、商業の楽しさを伝えられるよう模索している。


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