辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記
#9「働く場所や考え方に囚われない」

静岡県の公立高校から、民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた辻先生。
編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。

辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記

#9「働く場所や考え方に囚われない」

 春から研修で民間企業に出向している。すべてがドラマの世界だ。
 
 東京で生活して半年になるが、出張にも行かせて頂く機会が増えた。出張の合間、仕事場所に困ることがある。私の拠点は目黒のオフィスになるが、この会社は色々な場所にオフィスがあり、東京駅の近くや、東京の九段下にあるオフィスも使用できる。サテライトオフィスとして、主要な都市にもオフィスが準備されている。私は仙台や京都、浜松、静岡駅なども使用させて頂いたことがある。

 東京駅の近くのオフィスに入ったことがあるが23~41階がこの会社のオフィスになっていて、エレベーターに一回乗るだけでは41階まで行けない。スカイロビー方式と言ってスカイロビーで乗り換えてエレベーターでまた41階に向かう。一回で目的階に行けないビルを初めて知った。エレベーターの混雑緩和対策でもあるそうだ。

 東京でよく顔を合わせる営業の方に、ほかの拠点に行っても会うことがある。数日前、東京目黒でお見掛けして、数日後に九段下、数日後には浜松市・静岡市で会った。自分が今いる場所がどこなのか分からなくなる。この会社は都道府県という単位で動いていないことを改めて感じた。私は県の職員として働いているが、県単位ではなく、全国単位の考え方を持てるようになりたい。キャリアガイダンスでも全国の多くの先生方の取材をさせて頂いている。授業の取り組みなどを多くの先生方から学び授業で実践していきたい。


【Profile】
辻 泰範(つじ やすのり)静岡県出身の現役教師。大学卒業後、私立高校11年、県立高校6年勤務し、現在リクルートで民間研修中。担当教科は商業。商業教育に親しみを持って欲しく、商業の楽しさを伝えられるよう模索している。

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