辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記
#10「社会を創る」

静岡県の公立高校から、民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた辻先生。
編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。

辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記

#10「社会を創る」

 春から研修で民間企業に出向している。すべてがドラマの世界だ。
 
 
この会社はいい意味で人の出入りが多い。この会社では退社することを卒業するという。新天地で活躍したり、起業したりする方がいるらしい。この会社では上司面談の際に「今後、社長になりたい」と言っても注意されるのではなく、何故なりたいのか、今なにをしなければいけないのかなども話を聞いてくれるようだ。自分がやりたいことをしっかりと持っている。自分のキャリアやありたい姿に対しての、意識がとても高いように感じる。勿論、この会社でずっと頑張ってこられている方も沢山いる。

 業績の中間報告会や新規事業への取り組みを見させて頂き、探究力の高さに驚かされた。この結果になったのはなぜなのか、なぜ契約件数が伸びたのか、なぜ解約件数が伸びなかったのかなど、よい場合も悪い場合も関係なく、とことん追求する。今日、学校教育で必要とされている探究力が高い人がこの会社には多くいると感じる。データを集め傾向やデータから結論を導き出す。報告会や新規事業発表などは聞き入ってしまうほど素晴らしいプレゼンを行っている。

 学校教育においても、探究の大切さを感じた。社会において活躍している方は様々な身近な疑問を考えながら行動している。疑問を持ちながら、答えがない問いかもしれないが考え挑戦していくことが新しい時代や社会を創っていくのかもしれない。だからこそ変化が激しいのかもしれない。でも別れは寂しい。


【Profile】
辻 泰範(つじ やすのり)静岡県出身の現役教師。大学卒業後、私立高校11年、県立高校6年勤務し、現在リクルートで民間研修中。担当教科は商業。商業教育に親しみを持って欲しく、商業の楽しさを伝えられるよう模索している。

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