辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記
#12「駅や改札がゴールではない」

静岡県の公立高校から、民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた辻先生。
編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。

辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記

#12「駅や改札がゴールではない」


 春から研修で民間企業に出向している。すべてがドラマの世界だ。

 
 今年に入り、オフィスが目黒から九段下に移転した。
出社するために地下鉄を使うようになったのだが、思っている地下鉄と違った。
まず駅の入り口がよく分からない。
ビルと一体になっていたり、路地裏などにあったり、大きさも様々で見落とすことがよくある。
なにより駅に着いたからといって安心してはいけない。地下が深いため入り口から地下鉄の電車に乗るまで数分はかかる。
静岡で電車に乗る際は、駅をゴールにしていたが東京の地下鉄は電車に乗るまでがゴールだ。
駅や改札に着いたからといって安心してはいけない。 

 もう一つの驚きは行き方が複数あることだ。
「どうやって九段下にきているのですか」と聞かれ、乗り換え経路を答えると 「少し時間かかりませんか?」と言われた。
少し歩くが地下鉄のみで到着できる経路を教えてもらった。それも複数だ。
地下鉄は蜘蛛の巣のように路線が張り巡らされている。もしかしたらもっと簡単で早く着く方法があるのかもしれない。
残された研修期間の 2カ月で一番早く、そしてそんなに歩かない行き方を見つけ出したい。




【Profile】
辻 泰範(つじ やすのり)静岡県出身の現役教師。大学卒業後、私立高校11年、県立高校6年勤務し、現在リクルートで民間研修中。担当教科は商業。商業教育に親しみを持って欲しく、商業の楽しさを伝えられるよう模索している。

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