辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記
#13(最終回) 「東京にいるあいだに」

静岡県の公立高校から、民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた辻先生。
編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。

辻先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記

#13(最終回)「東京にいるあいだに」


 春から研修で民間企業に出向している。すべてがドラマの世界だ。

 去年の春から研修にきて11カ月になるが、休日の過ごし方が困る。
感染症予防のため人が集まるところは避けたい。しかし、東京らしいところは見たい。
どうしたらいいか分からず結局アパートで過ごしてしまう。
あるとき散歩なら問題ないだろうと思い、有楽町から上野まで歩いた(5kmほど)。
山手線はひと駅ごとの間隔が狭いので、駅を目標にどんどん進むうちに遠くまで歩いてしまった。
今まで見たことがない景色を見ながら歩いていると楽しいのだが、体力がついていかない。
帰るときは流石に電車に乗った。

 東京のシンボルに皇居ランナーがある。
地方にいたときは東京の人は皇居をみんな走ったことがあると勝手に私は思っていたが、違うことに気付いた。
皇居は1周約5㎞もある。東京でそんなに広い場所があることに驚いた。
皇居の広さは東京ドーム約25個分あるそうだ。歩くと1時間ちょっとかかる。
東京は小さいという先入観だけで考えてしまっていた。
教員として働いているが、先入観を持って行動してしまうことが多いように思う。
今のままの授業でいいのか改善の余地はないのか、自問自答しながら変えていかなければならないことを学ぶことができた。

 九段下オフィスにはランニングステーションがあり、シャワー室や着替えるスペースやコース説明などが準備されている。
私も仕事終わり皇居を1回は走ってみたい。しかし、もう少し東京観光して美味しいものを食べてから走りたい。



【Profile】
辻 泰範(つじ やすのり)静岡県出身の現役教師。大学卒業後、私立高校11年、県立高校6年勤務し、現在リクルートで民間研修中。担当教科は商業。商業教育に親しみを持って欲しく、商業の楽しさを伝えられるよう模索している。

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