牧野先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記#2「新鮮と驚きと戸惑いと」

大好評連載の第2弾!
今年度の民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた牧野先生。
編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。

牧野先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記

#2「新鮮と驚きと戸惑いと」

研修が始まりすでに約2カ月。ここまでで最も驚いたこと、いまだに慣れないことは「働き方」です。

 リクルートでは、リモートワークが当たり前となっているため、パソコンとインターネット環境さえあれば、ほとんどの仕事が可能です。各地域の拠点や契約してあるシェアオフィスといった サテライトオフィスも多く用意され、全国 どこに行っても仕事ができる環境が整えられています。

 そのため、1つの会議で、ある人は東京から、ある人は静岡から、ある人は北海道から参加するなんてことも可能です。これまで同じ場所に 数十人が集まって会議をする、研修では100人近い人数が集まって受講することも当たり前だったので 、この違いは本当に驚きました。どこからでも参加ができるのでとても効率的ですが、やはり話す先に相手の顔が見えなかったり、反応が読めなかったりするのは何とも慣れないことの1つです。

 リモートワークが当たり前とはいえ、もちろんメインのオフィスはあるので、出社して仕事をする方もおります。私もその一人です。時折自宅でリモートワークをしますが、まだまだ慣れず、結局オフィスへ行ってしまいます。職場へ行くことで仕事スイッチが入る頭になっているのかもしれません。また、オフィスで普段なかなか顔を見ることのないチームのメンバーに会い、ちょっとしたお話をするのも嬉しい時間になっています。

 リモートワークだと、通勤や移動の時間が無く魅力的に思う方も多いかもしれませんが、忙しい人だと、分刻みで異なる会議が続くため、息つく間もなく次の会議、次の会議、と時間に追われることもあるようです。どんな仕事も、ふっと一息つく時間も必要ですし、他愛もない話をするのも、ほっと気を落ち着けるひと時なのかもしれません。

 リモートワーク以外の驚きは、社内の連絡方法です。学校では使ったとしてもメールが中心でしたが、ここでは基本的にチャットが使われ、上司も部下も関係なく、気軽にポン!とメッセージを送りあいます。学校のように話したい相手を探したり、電話をして取り次いだりといったすれ違いやストレス、相手の顔色を伺う気遣いもなく、とてもスムーズです。

 さらに、様々な情報共有もチャットが大活躍!データを貼り付けてポンと送る。問題なければ確認はグッドマークやハートマーク で終了。とても効率的です。学校でいえば、職員室で回している回覧文書を、全部チャットでチャチャっと送って済ませる感じです。こういった働き方や情報共有方法をどこまで学校で活用できるか、しっかり考えたいものです。




【Profile】
牧野雄貴(まきのゆうき)●静岡県の高校教員で、担当教科は商業。2023年4月より1年間、民間企業研修生としてキャリアガイダンス編集部に。学校と企業との違いに日々驚きながらも、学校現場のことを伝えたり、この経験を今後に生かせるよう勉強中。 

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