牧野先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記#3
「そろそろ時間ですので」

大好評連載の第2弾! 今年度の民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた牧野先生。
編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。

リクルートで徹底されていることの1つとして会議における時間管理があります。一人ひとりが複数の業務を抱え、会議が多いためでもあると思いますが、基本的に“30分”や“1時間”というように会議時間が決められ、限られた時間の中で必要な情報共有や議論が交わされます。時間が迫ると「そろそろ時間ですので」とか「時間過ぎてすみません」といった言葉が当たり前のように使われ、会議時間を意識することが徹底されています。

学校での分掌会議や職員会議も、時間管理の概念をもう少し取り入れることで、これまでよりも効率的に会議を行えるのかもしれません。もちろん成績や生徒指導に関する会議など、時間がかかるものもあるので全てを同じようにするのは難しいとは思いますが、学校に様々な変化が求められるいま、“できることからやってみる”ことで、良い変化が生まれるきっかけになるかもしれません。

よく考えてみれば学校での授業は、45分だったり50分だったりと学校ごとに決められた授業時間で、先生方が内容を組み立て授業を進めています。授業時間をきっちりこなすことが当たり前の先生方にしてみれば、学校での会議も同じように、決められた時間の中で有意義なやり取りをすることができるのではと考えるようになりました。

欲を言えば、時間内に議題が終わらなかったとしても、授業のように「じゃあ残りは次回に持ち越しで」といった発言も許されるような、職場全体にゆとりや余裕があると、もっと良いなぁと思っています。


【Profile】 牧野雄貴(まきのゆうき)●静岡県の高校教員で、担当教科は商業。2023年4月より1年間、民間企業研修生としてキャリアガイダンス編集部に。学校と企業との違いに日々驚きながらも、学校現場のことを伝えたり、この経験を今後に生かせるよう勉強中。 

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