【SESSION】グローバルリーダーシップを育む教育とは
グローバルリーダーシップを育む教育とは
未来人を育成する教育、リーダーを輩出する学びの機会
2024年度に創立100周年を迎える東京・千代田区立九段中等教育学校。STEAM(科学・技術・工学・芸術・数学)教育、アントレプレナーシップ(起業家精神)、グローバル視点を軸に、未来を担う若者を育てています。この3つの軸でいえば、それを先駆的に実践した研究者に、石井 裕・マサチューセッツ工科大学(MIT)教授がいます。閉塞した時代や地域をまさに「出る杭」のように飛び出して、世界の人々と渡り合い、新しい価値をもたらすことのできる人物はどうしたら育つのか。石井教授が、野村公郎統括校長と議論します。
●プロフィール
石井 裕(いしいひろし)●1956年生まれ。日本電信電話公社(現NTT)に勤務後、海外研究所やNTTヒューマンインターフェース研究所を経て、1995年MITメディアラボ教授に就任。直接手でデジタル情報に触って操作できるインターフェース研究「タンジブル・ユーザーインターフェース」で世界的な評価を得る。2019年にはコンピュータ・ヒューマン・インターフェース学会の最高の名誉である「生涯研究賞」を受賞した。
●プロフィール
野村公郎(のむらきみお)●千代田区立九段中等教育学校統括校長。複数の都立高校で教鞭を執った後、東京都教育庁都立学校教育部・教育改革推進担当課長として、⼩中⾼⼀貫教育校の教育内容検討や新国際⾼校設置などに尽⼒。都立富士中高統括校長時代にはスマートフォンを率先して授業に役立てる実践を深める。2022年から現職。
取材・文/広重隆樹
撮影/栗原克己