60秒で分かる「キホン業界用語解説」③

会議でよく出る「あの言葉」を、ざっくり知っておこう!

MDASH



キホンの用語をおさえて、レベルアップ

学校や教育に関する話を聞いていると、ちょっと難しい言葉がたくさん出てきます。
そんな教育業界の専門用語を、できるだけ分かりやすく解説します!今、おさえておきたい用語を中心に紹介しますので、きっと役に立つはず!これを読めば、教育の話題がもっと身近に感じられるかも!ぜひチェックしてみてください!

【キホンの用語解説】

文部科学省が実施する数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度のこと。読みは「エムダッシュ」。デジタル時代の「読み・書き・そろばん」である数理・データサイエンス・AI教育の普及・拡大を目指す取り組みで、一定の条件を満たした大学・短大・高専の正規プログラムを文部科学大臣が認定する。認定の種類は、基礎的な能力が修得できるリテラシーレベルと、課題解決のための実践力が修得できる応用基礎レベルとがある。それぞれ優れたプログラムはプラス選定(リテラシーレベルプラス、応用基礎レベルプラス)を受けることができる。

【まわりに差をつける深読みポイント】

今や、数理・データサイエンス・AIはどのような仕事に就くにせよ必要とされることが多くなっている。しかし、現状では文系の学生は、高校での文理選択以降、理系の学びが手薄になる傾向がある。この問題を解決し、大学・短大・高専の卒業者全員が少なくとも数理・データサイエンス・AIに関する基礎を修得することが社会的な課題。そのため、MDASHのリテラシーレベルは、学部の枠を超えた全学共通教育としての取り組みが求められている。応用基礎レベルに関しては、全学共通教育、学部・学科単位の二通りの申請が可能。

【大学用語知ったかクイズ】

2024年8月現在のMDASH認定数に関する以下の記述のうち、正しいのはどれ?

  • リテラシーレベル約50件、応用基礎レベル約20件
  • リテラシーレベル約300件、応用基礎レベル約100件
  • リテラシーレベル約500件、応用基礎レベル約250件

正解③
2024年8月現在の認定数は、リテラシーレベルが494件、応用基礎レベル243件(大学等単位92件、学部・学科単位151件)。プラス選定は、リテラシーレベルが30件、応用基礎レベルが22件。


(文/伊藤 敬太郎)





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