60秒で分かる「キホン業界用語解説」⑥

会議でよく出る「あの言葉」を、ざっくり知っておこう!

私立大学ガバナンス・コード



キホンの用語をおさえて、レベルアップ

学校や教育に関する話を聞いていると、ちょっと難しい言葉がたくさん出てきます。
そんな教育業界の専門用語を、できるだけ分かりやすく解説します!今、おさえておきたい用語を中心に紹介しますので、きっと役に立つはず!これを読めば、教育の話題がもっと身近に感じられるかも!ぜひチェックしてみてください!

【キホンの用語解説】

ガバナンス・コードとは、組織・団体が活動していくうえで守るべき基準や規範のこと。国内では、東京証券取引所と金融庁が企業を対象に策定したコーポレート・ガバナンス・コード、スポーツ庁が策定したスポーツ団体ガバナンス・コード等がある。私立大学を対象に策定されたのが私立大学ガバナンス・コードで、日本私立大学協会(私大協)と日本私立大学連盟(私大連)がそれぞれ会員法人に向けて策定している。内容は、私大協の場合、4つの基本原則と、それぞれに紐付く原則、実施項目がまとめられている。

【まわりに差をつける深読みポイント】

私立大学の経営にも公共性や透明性が求められてきているなか、大学が自律的・継続的に改革を推進するために導入されたのが私立大学ガバナンス・コード。私大協版では自主性・自律性の確保、公共性・社会性の確保、安定性・継続性の確保、透明性・信頼性の確保の4つが基本原則とされている。これらの基本原則とそれぞれに紐付く原則、実施項目に関して、遵守するか、遵守できていないか遵守が不十分な場合は、その理由と今後の取り組みについて説明することが求められている(コンプライアンス・オア・エクスプレイン方式)。

【大学用語知ったかクイズ】

私立大学ガバナンス・コードに関する以下の記述のうち、間違っているのはどれ?

  • 私立大学ガバナンス・コードに法的な拘束力や罰則はない
  • 私立大学ガバナンス・コードは必要に応じて見直されている
  • 私立大学ガバナンス・コードの遵守状況に関しては、第三者機関による定期的な監査が行われる

正解③
コードの遵守状況に関しては、各大学が自主的に点検し、結果を報告・公表することが求められている。


(文/伊藤 敬太郎)





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