進路環境データ2013

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『クラス担任のためのキャリアガイダンス』vol.16 掲載紙面

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Data Index

自分なりのキャリアを築くために雇用と働く人の実態を知っておこう

 

”入学がゴール”じゃない! 大学・短大・専門学校の最新状況を把握しよう

 

保護者と共にチェック 進学費用を見積もっておこう

自分なりのキャリアを築くために雇用と働く人の実態を知っておこう

01.大卒求人倍率の推移

大卒求人倍率がわずかに上昇。企業規模で動向に差

2013年3月卒の大学生・大学院生に対する民間企業の求人倍率は1.27倍(就職希望者1人に対し1.27件分の求人がある)。前年よりわずかに上昇した。求人倍率は景気のよい年は2倍を超えるが、景気低迷期は1倍に満たないこともあるなど変動が大きい。また、従業員規模別の違いもあり、1000人未満の企業は2~4倍で推移している。
※求人倍率=求人総数民間企業就職希望者数

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02.企業の求める人材

企業は「コミュニケーション能力」「主体性」を重視

大学等新卒者の採用において企業が重視することをたずねたアンケートで、最も多かった回答は「コミュニケーション能力」。このほか「主体性」「チャレンジ精神」「協調性」などが上位にあがっている。「出身校/所属ゼミ/研究室」(3.8%)のような所属に関する回答は少なく、あくまで”本人”が問われているようだ。

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03.採用のグローバル化

広がるグローバル採用。外国人学生を採用する企業も

企業の活動が世界規模に広がる現代、採用面でもグローバル化が進んでいる。2013年卒の新卒採用において、日本の大学等卒の外国人留学生を対象に採用活動を行った企業は約2割。海外も大学等卒の外国人学生対象では5%程度。大企業ほど積極的だ。

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04.正社員と非正社員の賃金

働き盛りで特に大きくなる賃金の開き

正社員と非正社員(契約社員・派遣社員など)の1カ月の賃金を比較してみると、年齢によって状況が異なることがわかる。両者の差は若い層では小さいが、年齢が上がるにつれて拡大。50~54歳を比べると、正社員の収入は非正社員の約2倍。職に就いた時点だけでなく、長期的にみた収入状況も留意しておきたい。

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05.入試方式別に見た入学者の割合

私立大では約半数が、入試時期が早い推薦・AO入試により入学

一般入試での入学者が、国立大学では約8割と多いのに対し、私立大学では約5割。私立は推薦入試やアドミッション・オフィス(AO)入試による入学者の割合が大きい。これらは面接や小論文などにより意欲や適性、高校時代の実績をみるもので、AO入試は夏から、推薦入試は秋から始まる。大学がどんな学生を求めているかによってAO入試の条件や方法は大きく異なるので、早めに志望校の入試方法を調べて対策しておきたい。

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06.志願者が増加した学科・減少した学科

医療関係や教員の資格が取れる学科が人気

2008~12年での志願者数の増加が大きい学科系統は「看護学」「教育学」「医学」などで、医療関係や教員の資格が取得できる分野が目立つ。一方で減少が大きいのは「商学」「経済学」など。08年のリーマンショック後の長引く不況が影響し、安定した仕事につながると思われている分野が人気のようだ。年によって変動する人気・不人気にとらわれず、自分の”やりたいこと”で志望学科を選びたい。

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07.大学・短大卒業後の進路状況

大卒の就職者は6割強。理系に目立つ大学院進学

2012年3月大学卒業者全体における就職者の割合は、前年より2.3ポイント高い63.9%。正規の職員等に限定すると60%だ。また、状況は学科系統によって異なり、理系では大学院への進学者が就職者と並んで多い。学ぶ内容によって傾向が異なるので、志望大学の状況や先輩の話を参考に先まで見通した将来設計をしておきたい。

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08.専門学校卒業者の就職状況

専門学校卒の医療関係の就職率は9割近く

2011年度間の専門学校卒業者に占める就職者の割合は、前年度より2ポイント高い77.4%。単純比較はできないものの、大卒者の就職率63.9%(12年3月卒)を上回る数値となっている。学んだ内容と関連する分野への就職率が高いのも特徴で、特に医療関係や教育・社会福祉関係は就職率・関連分野就職率とも高い。ただし、分野によって状況が異なることも知っておこう。

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09.大学進学率

25年間でほぼ倍増

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10.大学数

25年間で300校以上も増加

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11.授業出席率

大学生の9割が7割以上の出席率

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12.大卒就職率

依然厳しいが前年より2%上昇

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13.相談相手有無別内定状況

「いる」人が内定率高い

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14.通学時間

自宅から通う大学生は通学に69分

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15.大学生が利用するSNS

多様なSNSを使いこなす

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16.海外への留学者数と留学者率

25年前よりは増加

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17.大学教育改革

成績評価、授業評価が進化

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保護者と共にチェック 進学費用を見積もっておこう

18.大学の初年度納付金

これだけ違う。国立VS私立、文系VS理系の学費

入学した年に大学に収める平均的な金額(実験実習料等を含む)は、国立で約82万円、私立で約145万円だ。学部学科系統別に見ると、文科系より理科系のほうが施設や実習等に費用がかかるため高額となる傾向がある。このほか、入学までには受験料や受験のための交通・宿泊費、場合によっては併願校への納入金なども必要だ。

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19.専門学校の初年度納付金

専門分野により学納金に年間約100万円の差

専門学校の初年度納付金は、授業内容や必要な設備が違うため学科系統で大きな開きがある。平均100万円程度が多いが、200万円近い学科系統も。学科により、実習等に必要な物品購入費用にも差がある。さらに、学校による違いも大きいため、志望校について個別に調べて確認したい。また、修行年限が3年以上の学科もあるので注意が必要だ。

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20.大学生の年間生活費

下宿の私立大生は年間支出236万円

日本学生支援機構の調査によると、学費を含めた大学生の生活費(支出)は2000年をピークに減少を続けている。しかしながら、「下宿・アパート等の私立大学生」の年間生活費は約236万円。学部や住む地域によってはもっとかかるので、保護者と一緒に確認しよう。

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21.日本学生支援機構奨学金制度の概要

貸与型や給付型など奨学金の種類はさまざま

奨学金は返還の必要がある貸与型と返還の必要がない給付型に分けられる。最も利用者の多い日本学生支援機構の奨学金は貸与型で、利息がつかない第一種と、3%を上限に利息がつく第二種がある。例えば、大学4年間で第二種を利用して月5万を貸りると貸与総額は240万円。これに年利3%がついた場合は約302万円を15年間で返還する必要がある。このほか、地方自治体や民間団体、大学や専門学校も独自に設けている。

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※掲載データは『クラス担任のためのCareer Guidance』Vol.16(2013年4月発行)・『高校生の保護者のためのキャリアガイダンス』2013(2013年4月発行)に掲載されたものです。