牧野先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記 #1「まだ見ぬ世界に」

大好評連載の第2弾! 今年度の民間研修でキャリアガイダンス編集部に来られた牧野先生。編集部メンバーとして任務にあたる中で、感じたことや気づいたことを綴っていただきます。

牧野先生の、キャリアガイダンス編集部 留学日記

#1「まだ見ぬ世界に」

 「すべてがドラマの世界だ」。

 前年度、同じく静岡県より研修に来ていた辻先生が常々言っていた言葉。出社初日、私も全く同じ感想でした。

 最新設備に自由な服装、専用デスクも無く好きなところで仕事をするフリーアドレス制。
フレックス勤務でリモートワークも多く、WEB会議が当たり前。
ノートパソコンを片手に持ち、WEB会議をしながら歩き回る人の姿まで。
まさにテレビや映画に出てくる都会の会社の風景。
極めつけは、仕事をするデスクの上に数多く鎮座する某有名カフェのコーヒー。
これが東京の会社の“普通”なのか。それとも、これまで過ごしてきた学校が“普通”だったのか。

 そこで生活するものにとっての“普通”も、一歩外に出てみれば“普通”ではなくなる。
高校にも普通科があるが、果たして“普通”とは何だろうか…。
そんな考えを巡らせながら、刺激的な研修初日は終わりました。

 前置きはさておきまして、私は今年度、静岡県教育委員会が実施する民間企業等長期派遣型研修の研修生として、キャリアガイダンス編集部に派遣されました。

 静岡県では、農業・工業・商業の産業教育に携わる高校の教員、小中学校や特別支援学校の教員が半年から1年間、民間企業で研修する制度があります。
研修を通して民間企業の最新技術やシステム、組織運営や人材育成のノウハウ等を学び、自身の能力向上や意識改革だけでなく、得た知識や経験を児童生徒や学校組織へ還元することが求められています。
自分の目で見て得られる貴重な経験を大切にし、日々学びを深めて、今後の教育活動に生かせていければと思います。

この日記では、学校と企業との違い、日々の発見や驚きを吐き出しながら、普段なかなか知る機会のない学校外の世界の様子をお伝えして、先生方と社会との架け橋になれればと思います。
拙い内容になってしまうかもしれませんが、読者の皆様、1年間よろしくお願い致します。



【Profile】
牧野雄貴(まきのゆうき)●静岡県の高校教員で、担当教科は商業。2023年4月より1年間、民間企業研修生としてキャリアガイダンス編集部に。学校と企業との違いに日々驚きながらも、学校現場のことを伝えたり、この経験を今後に生かせるよう勉強中。 

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