夏休みにじっくり読みたい、自分の課題図書

高校の先生方に、おすすめの本を紹介していただく連載です。
今回のテーマは「夏休みにじっくり読みたい、自分の課題図書」。3人の先生が、三者三様の課題図書を教えてくれました。
普段なかなか読書の時間がとれないという方も、ぜひこの機会に気になる本を読んでみてはいかがでしょうか。

taka先生

都道府県:神奈川県
担当教科:数学
自己紹介:高校生までは野球に邁進し、大学生で海外旅行の魅力にとりつかれました。海外の良いところ、悪いところを若いうちに知ることができたからこそ、今の日本を俯瞰的に見ることができるようになりました。悲観的なことが多い時代だからこそ、日本の良いところをたくさん見つけていきたいと思います。

深夜特急   深夜特急
沢木 耕太郎(著)/新潮社(新潮文庫)

まさに不朽の名作です。学生時代にこの本に出会ったことで、バックパックを背負って旅に出ました。
日本を出て目的地を決めずにアジアを巡りました。楽しかった経験も、トラブルにあった経験も、今となっては良い思い出です。

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アンネの日記   アンネの日記
アンネ・フランク(著)、深町眞理子(翻訳)/文藝春秋(文春文庫)

高校生のときに初めて読んで衝撃を受けました。それから数年後の大学生のとき、オランダにあるアンネの家を訪れました。
幼い少女が悲惨な経験をしながらも、前向きに生きようとしていた大切な日記です。

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まみこゆ先生

都道府県:群馬県
担当教科:書道・国語
自己紹介:書道を担当しています。趣味サウナ。性格は「空気読めない」ではなく「あえて空気読まない」。マイブームはドライいちじくとアーモンド20粒を毎日食べること。

ジェノサイド 上   ジェノサイド 上・下
高野和明(著)/KADOKAWA(角川文庫)

近い未来起こるであろう「進化した人類」の話。今の人間が想像もできないような知能を持ち、現在の世界の在り方を根本から揺るがす危険性を察知した政府関係者から抹殺されようとしている「進化した人類」を救う物語。近未来のあり得るSF。

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ハプスブルクの宝剣 上   ハプスブルクの宝剣 上・下
藤本ひとみ (著)/文藝春秋

中世ヨーロッパで迫害されていたユダヤ人コミュニティがよく描かれている。
華やかな王朝世界とユダヤ人の十字架を背負う主人公の対比に引き込まれる秀作。

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あさきゆめみし   あさきゆめみし
大和和紀 (著)/講談社

源氏物語を理解するための必読書。以前、実業高校で「古典講読」の授業を担当していたときに生徒に読ませました。定期的に読んでいます。

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てつじ先生

都道府県:千葉県
担当教科:数学
自己紹介:千葉県の公立高校で数学を教えています。趣味は3人の子どもたちと遊ぶこと、ハーレーのバイクを楽しむこと、ギターやピアノを弾いて遊ぶこと、スキューバダイビングで海の中で癒されること、キックボクシングジムで体を動かすこと、などなど。

東大よりも世界に近い学校   東大よりも世界に近い学校
日野田直彦(著)/TAC出版

ChatGPTが大変話題になり、今後も世界が大きく変化していく中で、これまでの自分の経験だけを頼りに教育をするのではなく、世界の変化に敏感になる必要がある。この本で、自分の教育観をアップデートしたい。

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子どもたちに民主主義を教えよう―対立から合意を導く力   子どもたちに民主主義を教えよう―対立から合意を導く力
工藤勇一(著)、苫野一徳(著)/あさま社

総合的な探究の時間や普段の授業でも、協働して課題に取り組むことがますます大事な力になっていくと思われる。そのときに、だれもが納得する案にたどり着く方法を、まずは先生たちがしっかりと理解する必要がある。この本で、本当の民主主義を勉強します。

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子どものための精神医学   子どものための精神医学
滝川一廣(著)/医学書院

最近の生徒たちの様子を見ていると、色々な原因で精神的に疲弊をしている子が多くなったと感じる。これらの生徒を、ほんの数例の自分が教えた過去の生徒に照らして経験則で支援をするのではなく、正しい知識をもってサポートをしたい。

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