関係を深める!導入アイデア集 #03_Don't fall down

 各教科におけるグループワークや探究活動を通して欠かせない、コミュニケーション。
しかし、自分の意見を伝えて考えを深めあうには、よりよい関係つくりが大切ですよね。
本連載では、生徒同士の関係つくりはもちろん、生徒と教師の関係つくりにも効果的な活動をご紹介します。



春野伸一先生 ●プロフィール

春野 伸一先生
塾講師を経て、公立中学校教員。クラスレクやエンカウンターを活用した手法を用い、生徒が安心して自分らしく活動できる環境づくりを研究中。著書『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120(春野伸一著)・ほんの森出版』

#03_Don't fall down

活用するのに効果的なタイミングや効果

 夏休み明け、やや疎遠になった友人との会話を1学期末のように積極的に生み出すことを目指します。賛否両論はありますが、優勝した班には特典を準備しておくのも盛り上がるでしょう。


手順

【1】新聞棒(ひとり1本:新聞紙1枚を棒状に丸めて、テープなどで留めたもの)人数分準備します。新聞紙1枚を生徒に配布し、生徒自身で作らせるのも良いでしょう。

【2】班員で輪になって真ん中を向いて立ち、新聞棒を床に立てて右手で支えます。

【3】自分たちの合図(例「せーの」等)で右手を離し、新聞棒が倒れる前に左隣の人の新聞棒を右手で取りにいきます。左手を使うのはNGです。

【4】1分間(3)を繰り返します。連続して成功した回数がもっとも多い班の勝ちです。

活用する上でのポイント

 班員同士でうまくいく方法(かけ声の仕方やタイミング)を話し合うとチームビルディン グ型のレクリエーションになります。学級全員で大きな輪になり、成功するかどうかをチャレンジしても盛り上がりますよ。


 思春期真っ只中の高校生にとって、「レク」という活動に少々違和感を覚える先生方もいるかもしれません。しかし、近年では大人のためのエンカウンター活動などもさまざまな企業で取り組まれています。ぜひ、生徒自身の心理的安全性を高める活動のひとつとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。


イラスト/桔川シン

『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120(春野伸一著)・ほんの森出版』 『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120(春野伸一著)・ほんの森出版』
春野伸一(著)/ほんの森出版

本連載にご寄稿いただいている、春野伸一先生のご著書『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120』は、Amazonおよび楽天市場などで販売中。ミニレクやミニゲームを中心とした学級レクが120種類収録されており、生徒同士の交流や人間関係のスキル向上に役立ちます。ぜひお手に取ってみてくださいね。