関係を深める!導入アイデア集 #06_交差で手拍子
各教科におけるグループワークや探究活動を通して欠かせない、コミュニケーション。
しかし、自分の意見を伝えて考えを深めあうには、よりよい関係つくりが大切ですよね。
本連載では、生徒同士の関係つくりはもちろん、生徒と教師の関係つくりにも効果的な活動をご紹介します。
●プロフィール 春野 伸一先生 塾講師を経て、公立中学校教員。クラスレクやエンカウンターを活用した手法を用い、生徒が安心して自分らしく活動できる環境づくりを研究中。著書『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120(春野伸一著)・ほんの森出版』 |
| #06_交差で手拍子
活用するのに効果的なタイミングや効果
先生が中心となって実施するレクリエーションです。生徒や学級の状態をイメージして練習するのが良いでしょう。「先生、今日なんか疲れたから面白いことやって!」なんて言われたときにやると、メリハリもついて効果的でしょう。盛り上がり率は“ナンバー1”のレクリエーションになります。
【1】ルール説明をします。「先生が体の前で手をクロスさせた瞬間だけ、手拍子をしましょう。それ以外のタイミングで手をたたいてしまった人は座りましょう」
【2】全員立ちましょう。
【3】先生は、一定のリズムだけでなく、少しタイミングをずらしたり、フェイントを行ったりしましょう。
【4】最後まで残っていた人が勝ちです。
活用する上でのポイント
最後まで残った生徒には、コツなどを聞く「勝者インタビュー」をすると盛り上がります。部活動に入っている生徒(例えば、反射神経を必要とされるバドミントン部やバレー部など)に対し「ふだんの練習の成果ですね」などと言ってあげるととても喜びます。
また、学年集会などで、先生が舞台上に上がって、学年の生徒全体に対して行うと大人数で盛り上がることができますよ。
思春期真っ只中の高校生にとって、「レク」という活動に少々違和感を覚える先生方もいるかもしれません。しかし、近年では大人のためのエンカウンター活動などもさまざまな企業で取り組まれています。ぜひ、生徒自身の心理的安全性を高める活動のひとつとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。
イラスト/桔川シン
『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120(春野伸一著)・ほんの森出版』 春野伸一(著)/ほんの森出版 本連載にご寄稿いただいている、春野伸一先生のご著書『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120』は、Amazonおよび楽天市場などで販売中。ミニレクやミニゲームを中心とした学級レクが120種類収録されており、生徒同士の交流や人間関係のスキル向上に役立ちます。ぜひお手に取ってみてくださいね。 |