関係を深める!導入アイデア集 #05_グーパーゲーム

 各教科におけるグループワークや探究活動を通して欠かせない、コミュニケーション。
しかし、自分の意見を伝えて考えを深めあうには、よりよい関係つくりが大切ですよね。
本連載では、生徒同士の関係つくりはもちろん、生徒と教師の関係つくりにも効果的な活動をご紹介します。

春野伸一先生 ●プロフィール
春野 伸一先生 塾講師を経て、公立中学校教員。クラスレクやエンカウンターを活用した手法を用い、生徒が安心して自分らしく活動できる環境づくりを研究中。著書『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120(春野伸一著)・ほんの森出版』

05_グーパーゲーム

活用するのに効果的なタイミングや効果

 先生がリーダーとなってレクリエーションを進めます。意図的に生徒を間違わせることにより、盛り上がることが期待できるレクリエーションとなります。生徒が体育大会や各種行事で疲れているときや授業にマンネリ化しているときに使うと効果的でしょう。先生側は十分なイメージトレーニングが必要となります。

手順

【1】班員で輪になります。基本の姿勢は、右手を前方に出して手のひらをパーにし、左手は胸の前でグーです。

【2】先生の「せーの」の合図で、右手と左手のポーズを入れ替えて、左手を前方に出して手のひらをパーにし、右手は胸の前でグーにします。

【3】先生の次の「せーの」というかけ声で、またさらに右手と左手を入れ替えます。

【4】これを繰り返しながら、先生はかけ声のペースをどんどん速くしていきましょう。ペースについていけなくなった人は座り、最後まで残っていた人が勝ちになります。


活用する上でのポイント

 先生の合図の後、生徒は「はい」や「よいしょ」と合いの手をうちながら左右の手を入れ替えても盛り上がるでしょう。また、学級の全員が前を向いて行えば、全員対抗にすることもできますよ。

 思春期真っ只中の高校生にとって、「レク」という活動に少々違和感を覚える先生方もいるかもしれません。しかし、近年では大人のためのエンカウンター活動などもさまざまな企業で取り組まれています。ぜひ、生徒自身の心理的安全性を高める活動のひとつとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。


イラスト/桔川シン





『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120(春野伸一著)・ほんの森出版』 『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120(春野伸一著)・ほんの森出版』

春野伸一(著)/ほんの森出版




本連載にご寄稿いただいている、春野伸一先生のご著書『中学生・高校生でも盛り上がる!学級レク厳選120』は、Amazonおよび楽天市場などで販売中。ミニレクやミニゲームを中心とした学級レクが120種類収録されており、生徒同士の交流や人間関係のスキル向上に役立ちます。ぜひお手に取ってみてくださいね。