リクレクションを通して感じたこと
今月の9月2日・3日と、
北海道の真ん中あたりにある東川町で行われたキャリア教育イベント、
「LIPフェス」に参加させていただきました。
東川町公式WEB「INFORMATION」より画像を抜粋
https://higashikawa-town.jp/portal/top/information/492
登壇者は社会人・研究者・大学生・高校生と多岐にわたります。
おひとりあたり50分間の持ち時間の中で、
いま自分が没頭していることや、
これまでのキャリアについて、
次々と同時多発に話していただくなんとも贅沢な時間です。
大人や大学生はもちろんのこと、
登壇された高校生たちが、
オリジナリティ溢れるプレゼンテーションを行ったことに感動したところに始まり、
このイベントのさらなる驚きポイントは、その後にありました。
1コマで残った時間(10-20分)を、
登壇者と参加者のリフレクションに充てるのです。
決して強制的ではなく、自然な発話が認められる場だからこそ、
先程まで目の前で話されていたエピソードについて、
自分の中で深い気付きが得られるように感じました。
主催された東川町教育委員会は、以下のように趣旨を綴られています。
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【企画趣旨と想い】
「なぜ勉強するのか?」「なぜ働くのか?」「自分は何を実現したいのか?」そういった問いの先に自分なりの幸せを見つけていくことは誰にとっても簡単なことではありません。
LIPフェスのLIPとは「Learning Inter-Person」。人と人が交わって、互いに自分の「なぜ?」に向き合う学び合いの場です。自分なりの目的意識を持って活動しているたくさんの人の話をきっかけに、自分の内なる目的意識を探す2日間として、新しい学びのイベントをスタートさせることになりました。
これからより広い世界に出ていく中高生の皆さんはもちろん、大学や専門学校で社会に出る準備をしている学生の皆さん、そして彼らを見守りつつ、自らもより良く生きていく当事者である教員や保護者の皆さんにとっても、「自分の目的意識に出会う日」となることを願っています。
東川町公式WEB「INFORMATION」より
https://higashikawa-town.jp/portal/top/information/492
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「自分はこんなことを感じていたのか」と
言葉にしてみることで初めて客観的に気づく部分もあり、
体験を「自分のもの」に変えていこうとするベクトルが、
自分の中で働いていくような気持ちにもなりました。
例えば、
留学した子のリアルな話を聞く中で、
「なぜ自分は留学という選択肢を持てなかったのだろう?」と内省したり、
ミネルバ大学を卒業された方のダイナミックな体験に触れる中で、
「自分はここまで頑張りきれているだろうか?」と鼓舞の機会になったり。
話し手の年齢や立場などは全く関係なく、
内容を「自分ごと」にしていく過程を毎時間体験することができました。
例えば普段の編集会議や面談のシーンなど、
日常でもこのリフレクションの要素を活かしていきたいと感じました。
赤土豪一