【進学ブランド力調査2016追加分析】志望学問分野別 志望大学ランキング(2.外国語)
■重視項目 国際的なセンスに加え、教育カリキュラムや環境面も重視
全22分野中トップなのが、「学びたい学部・学科・コースがあること」、また、「国際的なセンスが身につくこと(全体27位に対し2位)」「教育方針・カリキュラムが魅力的であること(全体16位に対し8位)」。学ぶ内容や国際的なセンスへのこだわりが特徴的だ。
ほかに大学進学者全体と比較して順位が3ランク以上高い項目が、「勉強するのによい環境であること(全体12位に対し6位)」となっている。
一方、全体より順位が低いのは「資格取得に有利であること(全体6位に対し15位)」「偏差値が自分に合っていること(全体7位に対し12位)」となっており、外国語志望なだけに、資格取得を目指すというよりは、国際的なセンスを身につけるための教育環境やカリキュラムといった具体的な部分まで注目しているのがポイントだ。
■進学ブランド力調査2016における外国語分野の志願度ランキング
全体的にどのエリアでも外国語大学が上位に入っているのが特徴だ。
関東では早稲田大学がTOP。志望理由の自由回答では、「留学するためのカリキュラムが充実している」「留学制度が魅力的」「留学生が多く、国際的センスが身につきそう」など、国際教養学部の存在に加え留学制度の充実というコメントも多い。
2位の青山学院大学については、「授業で生きた英語と触れ合い身になりそうだから」「英語教育に力を入れているから」など、英語教育のイメージが強いことがわかる。3位には国立の東京外国語大学が入った。
東海では愛知県立大学がTOP。「外国語を学べる公立大」「外国留学ができ、自宅から通える」というコメントが目立った。2位は南山大学で、「英語を勉強するのにレベルが高く就職もいいから」「南山大学は英語が強い」などが挙がっている。
3位の名古屋外国語大学は、昨今の動きとして2015年に世界教養学科を開設している。
関西では関西外国語大学が1位。「CAになれる可能性が高い」などの航空業界への就職を期待するコメントが目立った。関西外国語大学は、2016年の「国際的なセンスが身につく」のイメージランキングで関西エリア1位となっており、昨今の動きとしては、2011年に英語キャリア学部、2014年に英語国際学部を相次いで設置している。