【進学ブランド力調査2016追加分析】志望学問分野別 志望大学ランキング(4.人間・心理)

■重視項目 偏差値が自分に合っており、キャンパスがきれいで雰囲気が良いことを重視

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2位の「校風や雰囲気が良いこと」が50.0%と、全22分野中最も高い。 

また、大学進学者全体と比較して順位が3ランク以上高い項目が、「偏差値が自分に合っていること(全体7位に対し4位)」「キャンパスがきれいであること(全体10位に対し7位)」となっている。また、ランク外だが16位に「周囲の人からの評判が良いこと(全体24位)」があり、全22分野中トップとなっている。

一方、全体より順位が低いのは「就職に有利であること(全体4位に対し8位)」となっている。就職よりも、偏差値が自分の学力と合っており、キャンパスがきれいで雰囲気が良い環境を求める傾向がある。

実際、進学センサスにおいて進路に関する情報の入手先を調査すると、「オープンキャンパス」と回答した割合が全22分野中TOPとなっており(全体58.3%に対し、71.0%)、実際に足を運んで雰囲気を確かめる傾向が高いことがわかる。 

■進学ブランド力調査2016における人間・心理分野の志願度ランキング

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関東の上位は大規模総合私大で占められている。TOPは早稲田大学で、高校生の志望理由の自由回答では「オープンキャンパスで感動することがあったから」「オーキャンに行って研究室が楽しそうだった」などが挙げられている。早稲田大学は、2016年の「校風や雰囲気が良いこと」のイメージランキングで関東エリア1位となっており、校風や雰囲気を重視する人間・心理分野志望者に支持されたのだろう。

一方、東海は5校中3校が国公立で、TOPは国立の名古屋大学。

2位は名古屋市立大学。高校生の自由回答では「心理教育学科があるから」「心理学を専門で学べるから」との志望理由が挙がっている。5位は、2017年に人間学部がナゴヤドーム前キャンパスに移転した名城大学となった。

関西TOPの関西大学は、「人間学科があるから」などのコメントがある。3位の神戸大学に関しては「新設の国際人間科学部に興味がある」という声も出ている。また、5位の立命館大学は、昨今の動きとしては2016年に開設された大阪いばらきキャンパスに「総合心理学部」を創設している。