【進学ブランド力調査2016追加分析】志望学問分野別 志望大学ランキング(12.福祉)
■重視項目 魅力的な教育内容や環境で資格取得し、将来の選択肢を増やせることを重視
大学進学者全体と比較して順位が3ランク以上高い項目は、「資格取得に有利であること(全体6位に対し2位)」「将来の選択肢が増えること(全体11位に対し4位)」「教育方針・カリキュラムが魅力的であること(全体16位に対し6位)」「学習設備や環境が整っていること(全体9位に対し6位)」「専門分野を深く学べること(全体13位に対し9位)」「交通の便が良いこと(全体22位に対し9位)」「社会で役立つ力が身につくこと(全体21位に対し9位)」となっている。
一方全体より順位が低いのは「校風や雰囲気が良いこと(全体2位に対し6位)」「就職に有利であること(全体4位に対し9位)」となっている。資格取得が就職に直結する分野だけに、知名度やブランド性よりも、資格取得ができ社会で実践力となるようなスキルを身に着けたいとする実利志向が強め。
■進学ブランド力調査2016における福祉分野の志願度ランキング
全体的に10ポイントを超える大学はなく、比較的分散傾向だといえる。
関東の1位は同率で東洋大学と立教大学。東洋は社会学部社会福祉学科を、立教大学はコミュニティ福祉学部を有する。3位の埼玉県立大学は医療・保健・衛生の3領域の人材育成を理念に掲げる公立大学で、「医療・保健・衛生」分野でTOP、「看護」分野でも2位と、関東の医療・福祉系志望者の間では支持が高い。高校生の志望理由の自由回答では、「学費が安く、キャンパスがきれい。資格の取得率も良いから」という声が聞かれた。
東海の1位は愛知県立大学。4位以下は同率で5校がランクイン。関西は生活科学部人間福祉学科を持つ大阪府立大学が1位となった。