【進学ブランド力調査2016追加分析】志望学問分野別 志望大学ランキング(15.理学)
■重視項目 レベルの高い専門教育を受けられる学習環境
全22分野中トップなのが、「学習設備や環境が整っていること(全体9位に対し3位)」「教育内容のレベルが高いこと(全体23位に対し7位)」「学生の学力が高いこと(全体28位に対し14位)」。
ほかに大学進学者全体と比較して順位が3ランク以上高い項目が、「偏差値が自分に合っていること(全体7位に対し4位)」「専門分野を深く学べること(全体13位に対し6位)」「有名であること(全体15位に対し8位)」となっている。
一方、全体より順位が低いのは「校風や雰囲気が良いこと(全体2位に対し5位)」「自宅から通えること(全体5位に対し8位)」「就職に有利であること(全体4位に対し10位)」。進学センサスで別途調査した「就職に有利」とどのような点で感じるかという質問では、「有名な大学であること」が全22分野中トップとなっている。
■進学ブランド力調査2016における理学分野の志願度ランキング
全体的に国立大学が多くランクインしている。
関東では東京工業大学と東京大学がTOP。志望理由の自由回答では、「学習環境が整っていて高いレベルの教育を受けられる」「国立なので学費も安心」などのコメントが並ぶ。
東海は名城大学以外は全て国立大学がランクイン。名古屋大学が2位の名古屋工業大学を大きく引き離して1位となっている。名城大学に関しては、もともと強い理系イメージが高校生に伝わっているほか、「私立の中で学費が安くて、お金の面であまり心配しなくていいと思ったから」などのコメントもある。
関西でも5校中4校が国公立大学。唯一私大でランクインした近畿大学については、「理系の研究が盛んだと聞いたから」「自宅から通えて、国公立ほど難易度が高くない」といったコメントがみられ、身の丈に合った志望校として支持されている様子がうかがえた。