CASE.1 夏休み前の面談で突然、ユーチューバーになりたいと言い出した生徒

進路指導で悩む場面、ふと立ち止まる瞬間があっても、立場上、なかなか率直に相談できる相手がいなくて、お困りの先生方も多いはずです。
カウンセリングの領域では、カウンセラーが自身の担当する個別のケースについて、熟練した指導者と対話し、自身のカウンセリングの過程や問題点を振り返ることで、よりよいカウンセリングのあり方を模索する手法があります。
この連載ではキャリア・カウンセリングの専門家である三川先生と現場の先生方の対話を通じて、現場の先生ご自身が「よりよい進路指導のあり方」を考えていく様子をレポートします。

CASE.1 公立高校 進路課 山崎先生(仮名) 40代前半
夏を迎えた高3の生徒Aくん。これまでは大学進学を目指していましたが、夏休み前の面談で突然、進路を変更したいと言い出しました。

先生、僕、やりたいことを見つけました。ユーチューバーになります!
なので大学進学はどっちでもいいかな~って思うんですけど、どう思いますか?
今から動画投稿のほうに専念したほうがいいでしょうか?

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