CASE.4 進路選択の時点から自分で考えようとせず「親に言われるがまま」の生徒

進路指導の場面で悩む場面、ふと立ち止まる瞬間があっても、立場上、なかなか率直に相談できる相手がいなくて、お困りの先生方も多いはずです。
カウンセリングの領域では、カウンセラーが自身の担当する個別のケースについて、熟練した指導者と対話し、自身のカウンセリングの過程や問題点を振り返ることで、より良いカウンセリングのあり方を模索する手法があります※。
この連載ではキャリア・カウンセリングの専門家である三川先生と現場の先生方の対話を通じて、現場の先生ご自身が「より良い進路指導のあり方」を考えていく様子をレポートします。

※「スーパービジョン」という手法。事例をもつカウンセラー(スーパーバイジー)と指導者(スーパーバイザー)で行う。

CASE.4 公立中高一貫校 クラス担任 大浦先生(仮名) 50代前半
変化の激しい時代。これから社会に出ていく生徒たちには、受け身ではなくみずから考え、動き、仕事を創り出していくような思考力や主体性が必要だと考えています。しかし、進路選択の時点から自分で考えようとせず「親に言われるがまま」の生徒がいて…。

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