CASE.6 三者面談で大切にしたいこと
進路指導の場面で悩む場面、ふと立ち止まる瞬間があっても、立場上、なかなか率直に相談できる相手がいなくて、お困りの先生方も多いはずです。
カウンセリングの領域では、カウンセラーが自身の担当する個別のケースについて、熟練した指導者と対話し、自身のカウンセリングの過程や問題点を振り返ることで、より良いカウンセリングのあり方を模索する手法があります※。
この連載ではキャリア・カウンセリングの専門家である三川先生と現場の先生方の対話を通じて、現場の先生ご自身が「より良い進路指導のあり方」を考えていく様子をレポートします。
※「スーパービジョン」という手法。事例をもつカウンセラー(スーパーバイジー)と指導者(スーパーバイザー)で行う。
CASE.6 公立高校 澤口先生(仮名) 40代前半
生徒と保護者の間で進路観のギャップが年々広がっており、最近、三者面談をうまく成立させるのが難しくなっています。私としては、できるだけ生徒の進路選択を応援してあげたいです。保護者に対して、生徒が思いをしっかり伝えられるよう、言語化の支援が必要だと考えています。