『高校生の進路選択に関する調査 2026』
「総合的な探究の時間」に関する調査結果を発表
高校生の進路選択の実態を明らかにするため、「高校生の進路選択に関する調査 2026」を実施いたしました。今回は、その調査結果の一部である「総合的な探究の時間」に関する項目についてご報告いたします。
「総合的な探究の時間」の授業を受けた高校3年生は71%が社会に役立つ学習だと感じている。
■「総合的な探究の時間」で取り組んだ活動は、誰かや社会に役立つ学習だと感じましたか。
34.3%が “誰かや社会に役立つ学習だ”と「感じた」と回答しており、「やや感じた」まで含めると71.3%を占めた。高校所在地別に見ると、大都市圏以外で「感じた」が36.3%で、大都市圏よりも5ポイント程度高い。

解説:テーマを「自分の興味関心から」決めた高校生は71.3%。学外と接点があった生徒は58.7%。AIが答えらしきものを返す時代、自分で確かめた事実がオリジナルな探究を育む
探究のテーマを「自分の興味関心から」決めた高校生は71.3%(自分で選んだ52.7%+先生や学校に相談して決めた18.6%)。その活動が“誰かや社会に役立つ学習だ”と感じた高校生も71.3%。設問は異なりますが、いずれも約7割を占めています。内発的な動機から出発することと社会とのつながりの実感は、関連しているのかもしれません。大都市圏以外では、社会に役立つと「感じた」が36.3%と、大都市圏を約5ポイント上回りました。授業形式は「プレゼンテーション」が60.2%と突出し、「ディスカッション」が36.8%で続きました。「総合的な探究の時間」で学外の方と接点があった生徒は58.7%で、既に多くの教室が、外に開かれた学びの回路を持っています。
テーマを自ら選ぶこと、つまり身近なものの中に「自分なりの意味」を見いだす過程こそが、価値創造の出発点だと私は考えています。期待されるのは、教室から一歩踏み出し、一次情報を自分の足で取りに行く機会が増えていくことです。誰かに話を聞く、現場を観察する、実際に試してみる。一次体験が重なるほど、探究は借り物ではない自分の問いへと育っていきます。 AIが答えらしきものを返す時代だからこそ、自分で確かめた事実やその場で心が動いた経験は、何にも代えがたい財産になると考えます。
調査概要
- 調査目的
- 高校における「総合的な探究の時間」の実施実態を把握し、高校生から見た授業に対する満足度や、授業で感じた人生・生活や社会への影響について確認する
- 調査対象
- 2026年3月に高校を卒業した110641人
- 調査期間
- 2026年3月4日~3月31日
- 調査方法
- インターネット調査 ※アンケート依頼を郵送、記載のURLからインターネット回答
