60秒で分かる「キホン業界用語解説」⑫

会議でよく出る「あの言葉」を、ざっくり知っておこう!

大学設置基準の大綱化



キホンの用語をおさえて、レベルアップ

学校や教育に関する話を聞いていると、ちょっと難しい言葉がたくさん出てきます。
そんな教育業界の専門用語を、できるだけ分かりやすく解説します!今、おさえておきたい用語を中心に紹介しますので、きっと役に立つはず!これを読めば、教育の話題がもっと身近に感じられるかも!ぜひチェックしてみてください!

【キホンの用語解説】

1991年に実施された大学設置基準の改正のこと。これによって、文部科学省の大学設置に関する規制が大幅に緩和されることになった。その結果として生じた大きな変化の一つが、学部名称や教育内容の多様化だ。大綱化以前は、大学の学部は「文学」「法学」「経済学」「商学」「理学」「医学」「歯学」「工学」「農学」等が基本とされ、学士の名称も29種類に定められていた。しかし、大綱化による規制緩和の結果、「情報」「環境」「国際」「地域」等時代に即したキーワードを取り入れた新たな学部名称や学士名称が続々と登場することになり、文部科学省の「令和5年度学校基本調査」によれば、2023年度時点の学部名称の種類は670にも及んでいる。これに伴い、各大学・学部のカリキュラムや教育内容も個性化・多様化が進み、現在に至っている。


(文/伊藤 敬太郎)





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