公式LINEの定期配信で「受験生のファンづくり」を実現

「その一歩が、学校を変える。」
日々の業務の中にある工夫や挑戦。同じフィールドで奮闘する職員たちのリアルなストーリーから、あなたの“次の一手”が見えてくるかもしれません。
「Next Up」は、学校の未来を担う私たち自身の知恵と経験をつなぎ、広げるための企画です。

氏名:髙橋翔子(たかはし しょうこ)氏
学校名:高崎商科大学
所属部署:広報・入試課
化粧品販売会社、団体職員等を経験した後、就活時に興味を持っていた大学職員を目指し、2023年4月に高崎商科大学に入職。広報・入試課配属となり、現在は大学の公式LINEの配信・運用、公式ホームページの制作・運用のほか、オープンキャンパスや大学説明会等を担当する。
【サクセスエピソード】受験生の視点に立ち、親しみやすい投稿に注力

2年前から、受験生向けに本学の公式LINEの定期配信を始めたことです。現在は1~2週間に一度、主に学内ニュースに関する配信を行っており、好評を得ています。
私が入職した頃は、受験生に向けた施策にあまり注力しておらず、志願者増のために何をするべきか上司と話し合いました。そんななか、LINEであれば個人と直接つながれるので、本学の情報発信のみならず、コミュニケーションも取りやすくなるのではないかと考えました。 公式LINEは既に他の大学も行っているため、他校と同じような配信をしても差別化は図れません。そこで、今の高校生がどういうものに興味・関心を持っているのかを調べ、どのような配信内容であればしつこさを感じさせず、かつ興味を持ってもらえるのかを考え抜きました。
その結果、本学の情報ばかりを詰め込むのではなく、「なんか面白い」「くすっと笑える」ようなコンテンツを配信することで、まずは本学のファンを増やす方針に決まりました。工夫したのは、「たこ八」というオリジナルのキャラクターを作ったこと。このキャラクターがつぶやくような形でゆるい一言コメントを掲載することで、配信が楽しみになるような「ちょうどいいゆるさ」を実現できていると思います。
LINEは「いいね」機能がないので、当初は反応がつかめずにいましたが、オープンキャンパスに来てくれた受験生から「LINE見ています」と声をかけてもらい、オープンキャンパスの運営に協力してくれる本学の学生スタッフからも「受験生のときにLINEを見ていた」「たこ八のキャラが面白かった」と言われ、効果を実感することができました。LINEが本学へのイメージアップにつながったのではないかと感じ、うれしく思っています。なお、本学の教職員からも好評で、インナーブランディングにもつながっているのではと感じています。
【私の仕事術】理想の自分をイメージしたうえで事前準備を徹底する
広報・入試課の業務は、実は自分が苦手とするものが多く、それを克服することが一番の壁でした。例えば、多くの受験生の前で話すことや、広報施策のアイデアを言葉にして周囲に伝えること等、今の業務に必要不可欠なことに苦手意識があったのです。
壁を乗り越えるために徹底したのが、自分の理想(お手本)を明確化し、それに近づけるように足りない部分を補っていくこと。例えば大勢の前で話す前には、その場に立つ際の「理想の姿」を具体的にイメージしたうえで、理想の自分ならば何を話すのかを整理してそれを文字に起こし、練習を繰り返しました。そして本番直前には「成功している自分」を想像して自身に暗示をかけることで、不安を軽減するようにしました。
この積み重ねにより、今では苦手意識がかなり払しょくされ、「プレゼンがうまい」と褒められるまでに。最近では、より多くの人に好まれるような気持ちのいい話し方・伝え方を研究する等、ブラッシュアップに努めています。
【今後の展望】高校生に刺さるアプローチ方法を追求し続けたい
これからも、広報・入試課の日々の課題である、「どんなアプローチをすれば現代の高校生に刺さるか」について考え抜き、施策に活かしていきたいと考えています。
例えば、LINEを活用した受験生とのコミュニケーション方法を考えたり、オープンキャンパスやガイダンス時にアンケートを取って分析したり、可能性は色々考えられるはず。高校生のリアルを把握し、思いに寄り添えるような施策にどんどん挑戦したいですね。
若手職員の方のなかには、「意見やアイデアはあるけれど、どうせ無理だろう」と諦めている人もいるのではないかと推察します。しかし、年齢的に一番学生に近い存在である若手職員の視点は、大学運営において非常に貴重であり、勇気をもって声に出してみれば意外に実現できることが多いはずです。特に、違う業界を経験してきた中途採用者は、異業界経験者ならではの意見やアイデアで、大学に新しい風を吹き込めると思います。
自分自身を既存の枠にはめず、どんどん発信し実行することで、学生のやりたいことを後押しする大学づくりに貢献してもらいたいですね。

(文/伊藤理子)
