【Interview】コロナ禍の学生の諸活動を止めない支援を徹底、学園祭の早期復活にも尽力

「その一歩が、学校を変える。」

日々の業務の中にある工夫や挑戦。同じフィールドで奮闘する職員達のリアルなストーリーから、あなたの“次の一手”が見えてくるかもしれません。
「Next Up」は、学校の未来を担う私達自身の知恵と経験をつなぎ、広げるための企画です。

氏名:西田 祐太郎(にしだ ゆうたろう)氏

学校名:立命館大学

所属部署:総合企画部 広報課

2017年に立命館大学法学部を卒業後、新卒で学校法人立命館に入職。1年間教学部での経験を経て、学生部に異動し、学生の課外自主活動支援や学生生活支援に6年半携わる。その後、立命館中学校・高等学校事務室に2年間勤務し、2025年10月より現職。広報担当として主にWebサイトにおけるブランディングなどを担当する。

【サクセスエピソード】感染防止対策を徹底し、対面での学園祭開催を実現

学生部に所属していた当時、私はコロナ禍で制限を受ける学生の課外自主活動を支えることに力を注いでいました。

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大によりキャンパスは一時閉鎖になりました。学生たちは活動の場を奪われ、思い描いていた学生生活が大きく揺らぎました。それでも「学生の活動を止めたくない」「限られた学生生活を少しでも豊かなものにしてほしい」。その思いを胸に、私たち学生部は活動内容や人数、感染防止対策を記した書類の提出と面談を徹底し、一つひとつの活動を丁寧に確認しながら支援を続けました。

その積み重ねで実を結んだのが、学園祭の対面開催です。2020年度は中止となりましたが、翌年、学生の高い感染防止対策の意識を背景に、来場者数の制限や徹底した対策のもと、ついに対面での開催が復活しました。

特に飲食を伴う模擬店は、当時ほとんどの大学で実現が難しい状況でした。それでも私たちは「飲食エリアの限定」「黙食の徹底」など、細やかな対策を学生と共に練り上げ、学園祭実行会と連携しながら衛生管理を厳しく確認しました。結果として事故やトラブルもなく、多くの学生から「参加できて本当によかった」との声をもらうことができました。

不安の中での決断でしたが、「学生のために」という揺るぎない思いが背中を押してくれました。そして、共に悩み、走り抜けた学園祭実行委員の学生たちの晴れやかな表情を見た瞬間、心から「支え続けてよかった」と感じました。あの経験は、私にとって大きな財産です。

【私の仕事術】直接対話を大切にし、信頼関係を築く

私が仕事で大切にしているのは「直接対話」です。

オンラインで簡単にやり取りできる時代だからこそ、顔を合わせて話すことで伝わるニュアンスや表情の変化を重視しています。学園祭の準備でも、実行委員と直接会って話し合うことで、細かな情報共有ができ、同じ方向を向いて進むことができました。

もう一つのマイルールは「チームで仕事をする」ことです。

学生部では学生と一対一で向き合う場面が多くありましたが、常に「チームで学生を支える」意識を持っていました。年齢が近いからこそ寄り添える部分もあれば、ベテラン職員だからこそできる助言もある。互いの強みを活かし合うことで、より良い支援が実現できると常々考えています。

【今後の展望】自身の価値を高め、立命館ブランドの発信力を強化したい

これまで教学部、学生部、附属校事務室、そして広報課と、様々な部署を経験してきました。その中で視野が広がり、人とのつながりも増えました。

広報課の役割は、立命館ブランドの価値を社会に効果的に届けること。これまでの経験を活かしながら、自分自身の強みを磨き続け、大学だけでなく附属校や立命館アジア太平洋大学(略称「APU」)も含めた「立命館の魅力」を積極的に発信していきたいと考えています。

私の人生を振り返ると、節目には必ず「人との出会い」がありました。大学職員を志したのも、人事担当者の言葉に心を動かされたから。仕事で苦しんだ時期も、多くの人が支えてくれたから乗り越えられました。

だからこそ、私はこれからも「人とのつながり」を大切にし、ご縁を尊重しながら、目の前の課題に真摯に向き合っていきたいと思っています。大学改革という大きなテーマに挑む今も、その姿勢は変わりません。

(文/伊藤理子)