【Interview】勤務時間の管理方法を見直し、業務効率化と残業の適切化を推進

「その一歩が、学校を変える。」

日々の業務の中にある工夫や挑戦。同じフィールドで奮闘する職員達のリアルなストーリーから、あなたの“次の一手”が見えてくるかもしれません。
「Next Up」は、学校の未来を担う私達自身の知恵と経験をつなぎ、広げるための企画です。

氏名:松本 諒(まつもと りょう)氏

学校名:九州産業大学

所属部署:産学共創・研究推進本部

2015年に大学卒業後、新卒で九州産業大学に入職。国際交流センター配属となり、留学生の受け入れや学習支援、海外協定校とのやりとり等を担当する。2017年に人事部に異動し、労務管理等を担当。2025年8月に産学共創・研究推進本部に異動し、教員の研究支援・推進や産学連携のサポートや企業向けアプローチ、知財管理業務等に携わる。

【サクセスエピソード】PCログによる勤務管理改革を主導

人事部で労務管理を担当していた際、勤務時間をより適切に把握するため、出退勤管理の方法を従来の「出退勤ボタンによる打刻」から「PCログによる管理」へと見直しました。

当時、出退勤時には各自がシステム内で打刻する方式を採用しており、自己申告に近い運用となっていました。そのため、勤怠管理の客観性という点で業務改善の必要性を感じていました。

そこで、実態に即した勤務時間を客観的に把握し、適正な管理につなげることを目的に、勤怠管理の抜本的な見直しに着手。ちょうどその頃、利用していた人事システムにPCログを取得できる機能が追加され、あわせて事務職員のPC環境もデスクトップ型からノート型へ移行したことから、PCのログイン・ログアウトを活用した勤務管理方法への切り替えに取り組みました。

システム上の設定や機能実装は、私自身が担当しました。ノーコードで対応できる仕様ではあったものの、システムに関する知識は十分とは言えず、試行錯誤しながらの作業となりました。また、運用開始に向けた各部所への説明にも時間を要しましたが、管理職の方々に変更する目的や必要性を丁寧に共有しその理解が深まるまで対話を重ねました。

その結果、PCログによる管理を2023年に導入。始業時間の20分前までにログイン、終業時間の20分後までにログアウトしない場合はエラーが表示される仕組みです。事前の学内周知や説明を徹底したことで、大きなトラブルなくスムーズに定着させることができました。

現在では、一人ひとりが「限られた時間内で業務をどのように進めるか」を意識し、業務の効率化に主体的に取り組むようになり、働き方にメリハリが生まれたと感じています。本学では、各部所で残業時間の目標値を設定し、可能な限り効率化を図る取り組みを行っています。その一方で、業務上必要な残業については申請・承認し適切に勤務管理を行っていくことが重要だと考えています。その点でも、本取り組みは一定の役割を果たしていると感じています。

【私の仕事術】オープンマインドとコミュニケーションを心がける

仕事においては主に次の2つを心がけています。

  • オープンマインドを心がける
    自身の培ってきた知識や経験による先入観や固定観念にとらわれずに、多様な意見や価値観を素直に受け止めて、自分なりに吸収し、取り組みにも生かしています。
  • コミュニケーションを大切にする
    当たり前のことのように感じますが、近年、様々なコミュニケーションツールが普及しており、コミュニケーションの取り方も多様化すると同時に、非常に簡素化してきているように感じます。効率的でもあり非常に有用ではありますが、状況によっては、相互理解を図るためにやはり電話や対面等の直接的なコミュニケーションを大切にするように心がけています。

今回の勤務時間管理の見直しにおいても、どのような意見でもオープンマインドに受け止め、小さな疑問や質問に対しても部所まで出向き対応し続けたことで、現場のモチベーション維持に貢献できたのではないかと思います。

【今後の展望】研究を支援し社会に還元する仕組みを整えたい

長年、人事部で教職員を支える仕事に携わってきましたが、2025年8月に産学共創・研究推進本部に異動になり、大学としての重要な役割である研究に携わる機会を頂きました。本学は、文理芸が融合した特色ある教育を強みとしていますが、それは研究でも同じことで、その多様性を生かして、産学官金連携を軸とした取り組みにより社会課題の解決を目指しています。まだまだ学びの日々ですが、私も、本学の研究力を高め、その研究成果を社会へ還元できるように、研究者に寄り添う支援をしていきたいです。

また、本学でも徐々に部所横断型のプロジェクトが増えつつあります。例えば人材採用や高校向けの広報活動等において、様々な部所の人が関わることで新たな視点やアイデアが生まれています。私自身、積極的にこのようなプロジェクトに関わることで、今までにないアウトプットができるようになればと思っています。

年々加速する少子化は、着実に日本の大学業界に大きな影響を与えています。今後の大学運営では、これまでにない発想で、新たな価値を提供していくことがますます重要になると感じます。そして、各大学が新たな取り組みに注力すれば、それが他の大学への刺激となり、日本の大学全体の質を高めることにつながると思います。そのきっかけを作るのは、大学の将来を担う私達のような若手職員だと信じていますし、私もその一人として皆さんに負けないように九州の地で頑張っていきたいと思います。



(文/伊藤理子)