大学の魅力を前面に押し出したサイトリニューアルを実現

「その一歩が、学校を変える。」

日々の業務の中にある工夫や挑戦。同じフィールドで奮闘する職員たちのリアルなストーリーから、あなたの“次の一手”が見えてくるかもしれません。
「Next Up」は、学校の未来を担う私たち自身の知恵と経験をつなぎ、広げるための企画です。

氏名:蔵本 和佳奈(くらもと わかな)氏

大学名:産業能率大学

所属部署:入試企画部企画課

産業能率大学卒業後、2020年4月に母校に新卒で入職。入試企画部企画課配属となり、これまでに公式SNSの運用・発信、進学媒体用の原稿作成、Webサイトリニューアルなどに携わる。現在は主に入学案内パンフレットの制作を担当。

【サクセスエピソード】学生が感じる本学の魅力を動画でリアルに表現

大学Webサイトのリニューアルプロジェクトに携わったことです。2023年から2年間かけてリニューアルを行い、2025年4月に新サイトを公開し好評を得ています。

リニューアルにあたり、まずはプロジェクトメンバーで意見を出し合い産業能率大学の魅力を整理しようとしたのですが、各々が考える魅力がバラバラでうまくまとまらず、いきなり壁にぶつかりました。そこで行ったのが、学生へのヒアリングです。対面ヒアリングのほか、アンケートフォームなども活用して、大学の魅力について広く意見を集めました。

プロジェクトメンバー内では、アクティブラーニングなどを通じて4年間で自分を成長させられる点が魅力ではないかと仮説を立てていました。しかし学生の意見を聞くと、一緒に学べる仲間がいるからこそ成長できる、その仲間も自分と同じぐらい熱い気持ちを持っているのが魅力、との声が多数挙がってきました。

これらをもとに、学生が本気で何かに取り組む「熱さ」、仲間とともに「成長する姿」の2点をメインに打ち出す方針に決定。そして、授業での真剣な表情、仲間と話し合っているときの白熱した雰囲気をリアルに伝えるために、動画を中心にしたトップページデザインを採用しました。一方で、Webサイトは高校の先生方や保護者もご覧になるため、なぜ学生が熱くなれるのか、成長できるのか、納得できるエビデンスを伝えることも意識しました。

リニューアルに伴い、受験生向けのコンテンツへの導線も整理したことで、サイト全体の回遊性が向上。特にトップページから他ページへのアクセスが増えました。受験生が「この大学をもっと知りたい」と思えるような設計に近づけた点が、大きな成果だと感じています。

【私の仕事術】周囲の意見を積極的に聞き、新たな視点を得ることを意識

何事も自分一人で抱え込みすぎず、周囲に積極的に相談することを意識しています。本学には、企業出身の教授やコンサルタント経験者など、多様な専門知識を持つ教員が多いのが特徴。今回のプロジェクトでも、コンサル出身者の教授からペルソナ分析の手法をアドバイスしていただくなど、多くの示唆を得ることができました。

今回のプロジェクトでは、在校生にも助けられました。彼らは受験生に最も近い立場にあり、最新のトレンドや高校生の感覚を知る貴重な存在です。サイトのデザイン案に対しても「ページが長すぎる」などとハッキリ意見を言ってくれて、とても参考になりました。このように、困ったり悩んだりした時には、いろいろな立場の人に話を聞くと新たな視点が見つかるので、とにかく「聞いてみる」のスタンスを大事にしています。

【今後の展望】「この大学で良かった」と思ってもらえるよう努力し続けたい

現在は、入学案内パンフレットの制作を担当しています。紙媒体においても、Webサイトで表現したような「熱さ」「成長」を感じてもらえるよう、温度感のある一冊を作るべく努力している最中です。今検討しているのは、在校生および卒業生のストーリーを伝えるコンテンツ。4年間どのように学んだのか、そしてどのように成長できたのかを具体的に説明することで、受験生に「自分もこうなりたい」と思ってもらえたらうれしいですね。広報という立場から、様々な方法で「産業能率大学という選択肢」を高校生に届けられたらと考えています。

大学は、学生・教員・職員といった多様な立場の人々が交わりながら新しい価値を生み出せる場所であり、関わる人の数だけ学びと発見があります。また、学生が成長していく姿を間近で見られるのは大学職員ならではの特権。学生から「産業能率大学に入学して本当に良かったです」と言われる瞬間は、この仕事をしていて何よりうれしい瞬間です。

少子化が進み、入学者の獲得競争は今後ますますシビアになると思われますが、学生に「この大学で良かった」と思ってもらえるよう大学職員が努力し続けることが、各大学の魅力向上につながるのではないかと考えています。

(文/伊藤理子)