【Interview】15年ぶりとなる新学部開設プロジェクトに一から携わる

「その一歩が、学校を変える。」
日々の業務の中にある工夫や挑戦。同じフィールドで奮闘する職員達のリアルなストーリーから、あなたの“次の一手”が見えてくるかもしれません。
「Next Up」は、学校の未来を担う私達自身の知恵と経験をつなぎ、広げるための企画です。

氏名:鈴木瑠偉(すずき るい)氏
大学名:立教大学
所属部署:入学センター
立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科博士課程前期課程修了後、2020年4月に学校法人立教学院に入職し、教務部教務事務センターに配属。新座キャンパスで5年間、コミュニティ福祉学部の教務システムの管理等を担当しつつ、2023年4月のスポーツウエルネス学部開設プロジェクトに携わる。2025年6月に入試業務を管轄する入学センターに異動。
【サクセスエピソード】学生目線でのカリキュラム修正案が採用される

前部署の教務事務センター時代に、2023年4月に開設した「スポーツウエルネス学部」の開設プロジェクトに携わったことです。
コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科を改組する形での開設でしたが、学部化するに当たってカリキュラムが大きく変更されることとなりました。
教務事務センターの役割は、カリキュラムの内容や時間割の教務システムでの管理等がメイン。そのため本プロジェクトでは、各教員が考えた新たなカリキュラム案がシステム的に運用可能かどうか、学生目線で履修登録しやすいかどうか等を確認し、助言する立場にありました。
立教大学では全学部で英語教育に力を入れていますが、スポーツウエルネス学部でも開設のタイミングで英語のカリキュラムに力を入れ、履修単位に組み込みたいとの要望がありました。ただ、現行のシステムでは管理が難しく、学生目線で見たときに履修登録で混乱を招きかねないと判断し、検討の末、関連するカリキュラムを「専門英語科目」として別カテゴリに分けることを提案。実際にその案が導入されることになりました。
カリキュラムの責任主体は、あくまで学部及びそこに所属する教員にあります。ただ、実際に学生がどういう流れでカリキュラムを読み解き、履修登録をしているのかという点については、教員の立場からは見えづらいのだと実感しました。当時は入職してまだ2年目でしたが、システム管理のしやすさ、学生の履修登録のしやすさを考えたうえで、学部の意図も反映する形で修正案をまとめ、臆することなく提案できたことは大きな自信につながりました。学部からも提案内容を快諾してもらい、教員との信頼関係を築く一因となったのではないかと感じています。
本案件は、スポーツウエルネス学部開設のみならず、コミュニティ福祉学部全体を再編するという大きなプロジェクトでもありました。文部科学省への設置認可の資料作成にも一部携わりましたが、本学では15年ぶりとなる新学部開設となるため、過去の事例をそのまま活用することができず苦労しました。学内の関係者と積極的にコミュニケーションを図り、多くのサポートをもらいながら開設までたどり着けた経験は、自分にとって大きな財産になりました。
【私の仕事術】常に止まることなく行動し続けることを意識
「止まらないこと」をマイルールとしています。たとえコンディションが悪いときも、少なくとも「頭か身体のどちらかは動かす」ことを常に意識しています。
入職早々、前述のような大きなプロジェクトに関わったため、学部開設・学部再編業務が落ち着いた頃には燃え尽きたような感じになってしまい、職員としてのモチベーション維持に苦労した時期があります。その際も、マイルールを継続することで自身を立て直すことができました。例えば、頭がうまく回らないなと感じたときは、目の前のルーティン業務を集中してこなす、先輩や同僚とコミュニケーションを取ってアドバイスをもらう、身体の調子がイマイチのときは思考する業務に注力する、等の方法で止まらず前進し続けることができました。
また、自分の目線のみならず、学生や教員を含む多くのステークホルダーの目線に立つことも常に意識しています。それにより、業務の本質や何が本当に必要なのかを捉えながら業務に取り組むことができ、常に改善を意識できるようになったと感じています。
【今後の展望】これまで以上に主体性を持ち大学改革を先導したい
2025年6月から入試を管轄する入学センターに異動となり、新しい環境で何ができるかを模索しながら業務に当たっています。少子化等を背景に、学生数の確保は非常に厳しい先行きとなっていますが、そんな状況だからこそ「大学として目指すもの」と「受験生が求めるもの」双方を考えながら、入試を検討していく必要があると思っています。入試に関わる知識を増やし、これからの入試のあり方を考え、学生確保の安定化及び立教大学の地位向上に向けて貢献していきたいです。また、現在は部署横断の「DX推進プロジェクト」にも参画しているため、DX推進により創造的業務の割合を増やし、職員の可能性拡大に貢献したいとも考えています。
学校における主役は学生と教員ですが、職員なくして学校運営は成り立ちません。そして、これからの大学職員は裏方だけではなく、大学の構成員の一員として、学生や教員と同じラインに立って主体的に行動し続ける必要があると考えています。大学に求められていることの高度化・多様化、少子化への対応、DX等、むしろ職員だからこそ取り組まなければいけないことが増えてきているとも言えます。
学びを通して学生の成長をサポートし、社会に送り出すという大学の役割は、これからの日本においてますます重要になると考えています。日本の将来のためにも、各大学の特色を活かした改革を進め、共に頑張っていきましょう。

(文/伊藤理子)
