キャリアガイダンス vol.435 2020.12 NEW
「学びに向かう力」を育むリフレクション
リフレクションは教育活動になぜ必要なのか?/授業、探究、HR、部活動 … 実践事例/リフレクション、ストレッチ、エンジョイメントの往還が人を成長させる/「見通し・行動・振り返り」の繰り返しが、生徒自身の幸せな未来創造へとつながる/教員の自己肯定感を高め思考と心を解きほぐす/これからの教育活動を通じて「学びに向かう力」をどう育むか
編集長が語る 特集の見どころ
授業をはじめ、探究、学校行事、進路行事、部活動など、高校3年間に渡って組まれるカリキュラムには、それぞれの学びの目的とともに生徒の成長という先生方の願いが一緒に織り込まれていると思います。これからの時代を生きるうえで必要となる資質・能力を、豊かな学びの経験を通じて育んでいく。
しかしながら、対面授業ができなかった一斉休校中、学びに向き合える生徒とそうでない生徒の格差がより顕著だった、そんな声を聞きました。与えられた課題をこなしていくことに必死で、学んだことを振り返ったり、その経験を自分の中に取り込んだりする機会が少ない。ましてや「もっと主体的に…」と言われても容易く変われるものではないことは先生方も周知のとおりだと思います。やることをただ 増やしたり、やりっぱなしで終わらせたりするのではなく、学ぶ面白さや意義などの動機付け、そして自己効力感を伴って生徒自身が成長を実感できること。さらには、見通しをもって次につなげていくことが欠かせません。だとすれば、生徒が本来もっている意欲を引き出し、主体的な学びを促す教師のあり方が大切になってくるのではないでしょうか。
今号では、生徒に関わる大切な取組のひとつとして「リフレクション」にフォーカスしてみました。先生方が日常的に行っている「振り返り」とは何か違うのでしょうか。
新学習指導要領では、自らの学びを振り返り、他者との対話を通じて、粘り強く、自己調整していく「学びに向かう力」が謳われています。複雑な社会問題を解決していく「主体」が求められるこれからの時代において、リフレクティブな思考習慣は社会や個人のWell-beingに向かう生徒の力を高めていく、そう信じています。本特集が先生方のリフレクションにつながれば幸いです。
山下 真司(本誌 編集長)
■特集■
「学びに向かう力」 を育むリフレクション
リフレクションは教育活動になぜ必要なのか?
中原 淳(立教大学 経営学部 教授)授業、探究、HR、部活動 … 実践事例
【Reflection社会】
リフレクション、ストレッチ、エンジョイメントの往還が人を成長させる
【ReflectionOECD】
「見通し・行動・振り返り」の繰り返しが、生徒自身の幸せな未来創造へとつながる
【Reflection教員】
教員の自己肯定感を高め思考と心を解きほぐす
村井尚子(京都女子大学 発達教育学部 教授)
【実践事例】立命館宇治中学・高校(京都・私立)
これからの教育活動を通じて
「学びに向かう力」をどう育むか
■連載
進路指導実践を磨く!
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創造的思考力を育てる書かない小論文指導
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地域で育むキャリア教育
『希望の道標』
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学校法人狭山ヶ丘学園 狭山ヶ丘高校・付属中学校 校長 小川義男
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