【進学ブランド力調査2016追加分析】志望学問分野別 志望大学ランキング(5.教育・保育)

■重視項目 学費が安く、専門分野が深く学べ、資格が取れることを重視

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「学費が高くないこと(全体20位に対し11位)」が全22分野中最も高い。

大学進学者全体と比較して順位が3ランク以上高い項目は、「資格取得に有利であること(全体6位に対し2位)」「専門分野を深く学べること(全体13位に対し4位)」「教育方針・カリキュラムが魅力的であること(全体16位に対し9位)」となっている。一方、全体より順位が低いのは「就職に有利であること(全体4位に対し8位)」。資格取得が仕事に直結する分野だけに、魅力的なカリキュラムで専門的な知識を身につけたいという傾向がみられる。

■進学ブランド力調査2016における教育・保育分野の志願度ランキング

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全体的に国公立大学のランクイン数が多く、特に私大志向の高い関東でも5校中2校が国立大学。古くから教員養成系に取り組む国立大が強い傾向が明らかになった。

 関東のトップは青山学院大学。2009年に文学部教育学科と文学部心理学科を教育人間科学部教育学科、教育人間科学部心理学科に改称。2013年に文系学部を青山キャンパスに集約し、人気が上がっている。2位は早稲田大学で、高校生の志望理由の自由記述では「教育学部は、理科1科目で受けることができるから」などがあった。3位の千葉大学では、「教員免許の取得率も高いため」などという実績への支持もあった。

 東海のトップは愛知教育大学。12ポイント近くを獲得しており、2位以下を7ポイント近く引き離している。「国立で教育大だから」「採用率が高いから」などのコメントが多い。私立でトップなのは2013年に3つの大学が統合して新設された常葉大学。

 関西では国立の大阪教育大学が1位。私立では2009年に聖和大学と合併し、教育学部を新設した関西学院大学が2位に入った。