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大学は重要な情報を保護者に伝えられていない

 本誌186号では、第6回「高校生と保護者の進路に関する意識調査2013」から、高校生の進学先選びのステークホルダーとして大きな影響力をもつ保護者の動向をお伝えした。ここでは、そのなかでも大学・短大進学を希望している高校生の保護者が、高校2年の10月時点で子どもの進学先選びの情報として何を重視し、どのように情報収集しようとしているかを見てみたい。

 図表1は、大学・短大進学希望者の保護者が、進学先選びのために特に重要な情報源だと思っている項目を、2009〜2013年の経年で示した。これによると、2013年のトップは「現在の入試制度の仕組み」。次いで「進学費用」「学部・学科の内容」と続く。前回(2011年)に比べるとトップが入れ替わっているが、前回はリーマンショック後の景気後退で「将来の職業との関連」「進学費用」などが重視され、高等教育への費用対効果にシビアな保護者の志向が表れていたが、今回また関心は入試に戻ったようだ。

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 では、これらの情報を、実際に取得できたかどうかたずねたところ(図表2)、さきほどトップだった「現在の入試制度の仕組み」は5位と比較的取得できているほうだが、「不足している・計」(54.8%)が「取得している・計」(40.1%)を上回っている状況だ。「進学費用」「学部・学科の内容」についても同様のことが言える。また、図表1で4位・5位の「将来の職業との関連」「就職の状況(実績)」にいたっては、「不足している・計」がそれぞれ70.9%、69.4%と約7割を占めている。大学の情報が、ステークホルダーにいかに伝わっていないかを示すデータであろう。次号に続く。

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 カレッジマネジメント編集部 能地泰代 (2014/6/30)

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